石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

珈琲ブレイク・・・

2010-04-29 12:54:05 | 日記
 珈琲を一口啜って「マエダ、日曜日の県民大会凄かったよな」とその青年は言った。
 にやりと笑って、「日曜日の県民大会の何処が凄かったんだ」とマエダと名前を呼ばれた青年は言った。
 「何処がって、九万人も県民が集まったんだぜ。凄いじゃないか」
 「ヒガ、タイの反政府集会と比べたら、大した事無いよ」
 「おいおい、マエダ、何言っているんだよ。タイの反政府集会は、暴動だぜ」
 「ははは、沖縄の米軍基地反対の県民大会も、もう一寸過激にならないと、日本政府もアメリカ政府も本気にならないぜ」
 「馬鹿な事言うなよ、マエダ。昔のコザ暴動みたいな事をしたら、テロリスト呼ばわりされるだけだぜ」
 「はははは、テロリストか。全く、政府にとっては、便利な言葉だよな。政府に反対する者には、テロリストのレッテルを貼れば、弾圧の大義名分ができるんだからな。全く、民族自決の権利は、どうなったんだ」
 「おいおいマエダ。お前、頭は、大丈夫か・・・」とヒガ。
 「へへへへ・・・」とマエダ。


  『 沖縄の 基地の行方や 春愁 』

  『 王国の 昔の如く チャイナに  誼を通じ 独立するか 』           石   兎

県民大会・・・

2010-04-27 00:51:21 | 日記
 一昨日、沖縄県では、普天間基地の県内移設反対、県外・国外移設要求の大県民大会が開催された。

 仲井真知事を筆頭に、県下殆どの市町村の長が参加して、主催発表で九万人の県民が集った。(都合が付かず参加できない人々は、黄色の服を着用する事で意思を表していた。)

 全く、往時の祖国復帰運動の大集会を彷彿とさせる大県民大会であったが・・・私は、大会最後に、「太平洋戦争後、六十五年も、日米安保条約を盾に取って沖縄に米国の軍事基地を押し付けておきながら、更に半永久的に米軍の基地を押し付けようとするなら、沖縄は、日本国から、独立する」と沖縄の最後の切り札で有る独立予告をしなかったのが残念で成らない。


  『 生きて又 出会いの時の 晩春 』

  『 人道も 通ぜぬ相手 春愁 』                石    兎

政治とマスコミ・・・

2010-04-22 23:26:30 | 日記
 普天間基地の移設問題で、鳩山総理は、進退極まった感じが有る・・・

 これは、判然言って、マスコミ(新聞・テレビ)の総理大臣の首取りゲームの勝利だろう。マスコミは、小泉総理大臣以後の自民党の総理大臣達の首を次々に取れたので、首取りゲームから、抜け出せない体質になっているのだろう。何しろ、政局政変がらみのニュースは、国民の耳目を集める力が有る。要するに、マスコミは、天下太平なら、仕事に成らないのだ。だから、乱を望む。乱が無ければ、マスコミ自ら乱を作り出す。

 人間は、矛盾している。確かに、政局政変のニュースは、政治好きの人間にとっては、堪らない楽しみ事だが、しかし、これで、鳩山総理が本当に退陣する事になったら、猫の目の様に総理大臣が代わった自民党政治の二の舞になる。

 わたしは、総理大臣が、短期間に次々に代わった日本の政治状況は、世界とかかわる事においては不利だと思っているので、心密かに四年間の任期をまっとう出来る大統領制を望んでいる。


  『 公園の 高台で見る 夕景は  チャイナに続く 東シナ海 』

龍馬伝・・・

2010-04-20 03:38:36 | 日記
 NHKの大河ドラマの龍馬伝には、がっかりだ・・・私が、これまでの読書で得た坂本竜馬の知識と人柄の印象とは、丸で違う龍馬伝の坂本龍馬だ。

 全く、龍馬伝の龍馬は、丸で文学青年だ。物が余り旨く言えず、矢鱈と感激して、感情が激しく顔に出る。いやはや、もう、従来の坂本竜馬像を総て打壊している。これから、NHKは、海援隊を作り薩長同盟を成し遂げた坂本竜馬にどう持って行く積りなのか。

 夏目漱石も、「我輩は猫である」で、坂本竜馬の様な豪傑でも云々と書いている位だから、明治時代の人達も、坂本竜馬を豪傑だと見ていたのだ。

 私は、もう、NHKの龍馬伝を見る気が失せた。


  『 忘れ得ぬ 君の面影 春愁 』                 石    兎

会談・・・

2010-04-15 15:33:04 | 日記
 食事の席でのたった十分の非公式の会談・・・基地を提供して、思い遣り予算まで出している同盟国の日本の首相に対する侮りの仕打ちには、私は、民族主義者ではないが、怒りを抑える事が出来ない。

 鳩山総理は、もう、オバマ米国大統領に見切りを付けるべきだ。対立を覚悟して、「普天間基地を返せ」と判然言うべきだ。

 それが、結局は、日本が米国の頸木から解き放たれる端緒ととなるのだ・・・自主防衛、それが、独立国の本来の有るべき姿だ。


   『 別れ行く 命の定め 是非も無く  心震えて 泪溢れる 』          石    兎