石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

見苦しい事

2009-09-26 22:20:56 | 日記
 見苦しい事・・・中年の男が、若い娘と話をしようとして、躍起になっている姿。

 私が、陸上競技場の正面スタンドの下で一息入れていたら、中年の男が私の二,三メートル横に居た女子高生に話し掛けた。

中年男  「 いや、毎日の練習大変だね 」
女子高生「 はぁ~ 」と返事。
中年男  「 記録は、どんどん良くなっているの 」
女子高生「 ははは~ 」と笑って、「 記録は、簡単には良くなりません 」とピシリと、言った。
中年男  「 ああ、そりゃそうだねぇ~ 」と言って、「 はははは 」と笑った。

 いや、全く、自分の娘が中年男にしつこく話し掛けられている姿を見たら、父親として、どんな気持ちがするか解りそうなものだが。


   『 見上げれば 人恋しさや 秋の月 』

   『 忘れ得ぬ 人の面影 月に見る  永き思いは 何時消え果る 』   石  兎   

秋の夜の酒は・・・

2009-09-25 00:55:53 | 日記
  「いや、参った。鬱に成ってしまったよ」とその男は言った。
  「へえ~そうか。そりゃ困ったね」と友人らしき男は、同情の余り感じられない口調で言った。
男 「はは、原因は、解っているんだけれどね。その原因をクリアするのは、俺の今の力じゃ、不可能なんだよ」
友人「ははぁ~解ったよ。お前の鬱の原因が」と応じた。
ニヤリと笑って・・・男 「当分、夜は家で酒に溺れる事に成りそうだよ」
友人「えぇ、今夜はあそこに行かないのか」
男 「ああ、もうあそこには行かないよ」と強い口調・・・
友人「ふぅ~ん、まあ、秋だから憂鬱に成って、家で独り酒を飲むのも好いよ」
男 「あぁ~そうだな」

 以上は、私が宵の喫茶店で聞いた、隣のテーブルの若い男達の会話だ。


  『 秋の夜の 酒は清酒に 限るべし  気障な男の 酒飲み自慢 』

  『 沖縄の 男の酒は 泡盛で  秋の夜長を 緩々と飲め 』   石  兎

変な人々・・・

2009-09-24 00:32:43 | 日記
 私は、市の陸上競技場に夕方走りに行っているのだが、行き帰り徒歩で向かうので、市内の至る所で変な人達に出会う。
 歩きながら、ブツブツ独り言を言う男と女( 中年の男女が多い )がいて、見るからに精神の異常を感じさせる。又、出会う度に大声で口喧嘩をしている二十代前半の男女。どう見ても中学生なのに、歩きながら見苦しい程いちゃつくカップル。極めつけは、実に立派な身なりをしているのに、ズボンの前をぐっしょり濡らしている三十代前半の男。
 私は、夕方や夜に、変な感じの人達と街で擦違う度に緊張するのだが、毎度毎度、何事も無く擦違った後で、自分の取り越し苦労に苦笑するのだ。

 た・そ・かれは( 沖縄ではアコウクロウと言う ) の時間のせいか。

 いや、全く、気が小さい。


   『 不足ない 年を生きたか 五十雀 』

   『 偶さかに 寿命思う 子規忌哉 』          石   兎

ヤレヤレ・・・

2009-09-23 00:43:27 | 日記
 今月は、ヤレヤレと思った事が、二件有った。
 一件目は、市の体育協会が、新型インフルエンザが大流行しているのに、市内の全小中学生徒を集めて、陸上競技大会を強行した事だ。その事を知った時、私は、何と無謀な事をするのだと思ったが。学級閉鎖の学校が出ずに済んだようで、現場を預かる先生や父兄の皆さんは、さぞかし気を揉まれたであろう。ヤレヤレ!無事に終わって良かったと言う感じだ。
 二件目は、市の住民を震え上がらせていた連続放火魔が逮捕された事だ。容疑者は、市内に住む三十四才の男で、呆れ果てた事に、その男は、住民達が行なっていた夜間パトロールに参加していたのだ。イヤハヤ・・・二時間ドラマの脚本じゃ有るまいに全く、とんでもない奴だ。しかし、これで安眠出来ると思うと、ヤレヤレだ!


  『 宵闇に 此の馬鹿野郎と 睨み合う 』

  『 宵闇や 何故出会う 嫌な奴 』             石   兎

凋落

2009-09-16 22:02:01 | 日記
 一時は、時の人だった東国原英夫宮崎県知事が、国から交付された金を、民主党政権が返せと言うなら、裁判を起こすしかないと、テレビで言っていた。
 しかし、対決姿勢の言葉とは裏腹に、東国原宮崎県知事の態度には、一頃の元気さが無く顔の表情も硬く、暗かった。( そりゃ、そうだろう・・・ )と、私は思った。
 何しろ、東国原知事は、総選挙前には自民党を負けさせないとか、自民党の総裁候補にしろとか、大見得を切っていたのだ。
 自民党が、総選挙で大敗し、民主党政府が誕生した今、東国原知事は、民主党政府の報復( イジメ )を恐れているのだろう。

 全く、それにしても、橋本徹大阪府知事は、先見の明が有った。


  『 庭木切る 九月半ばの 日曜日  思いは有るが 出来ぬ菜園 』

  『 近道は 無いものと思う 夜長哉 』          石   兎