Mieko Carey

Hafa A dai!

エクステラジャパン

2010-08-31 13:46:03 | 日記
大変お待たせしました!!!
先日行われたエクステラジャパンからです!!

8月28日
群馬県片品村

今年で4年連続参加となる‘エクステラ丸沼‘大会。去年は優勝ということもあり、レース前から少しプレッシャーがありました。
そのプレッシャーのなか2週間前には足の怪我をし、2週間安静。レースのことで頭がいっぱいう気持ちと、ケガで何もできないという焦りと不安でいっぱいでした。
丸沼入りした木曜日でのコース下見がケガ後初体を動かすことに。 レースでは全てを出せるよう、コース下見などでは極力痛みが出ないよう様子を見ながらの試乗、試走を行った。

今年の丸沼は例年にない暑さ。毎年冬用の服や、夜に備え防寒具をもってくるが今年は一切使用しないで半袖で十分。

スイムの行われる湖の水温はレース先日で24度。レースのルール上水温22度以上だとエリート選手はウェットスーツの着用禁止。
サイパンから来た私には24度でも寒い。明日のレースに向けもう少し水温が上がるか、22度以下になりウェット着用可になることを祈る。

レース当日、
本職である‘ピラテス‘を参加者の方々にウォーミングアップとして教えた。男女合わせて13名が参加。肩甲骨周りの可動域のエクササイズ、そしてコアのエクササイズを指導。
自らの体のアライメントに集中のためレースへの緊張がほぐれる。


水温23度、ウェットなしのスタート。スイムは得意の種目。水の寒さはどうにか乗り越えたが標高1500Mの湖。1番初めのブイまでは肺がなれず、息苦しく、動悸を感じる。
600Mの1周目を終え2周目に入るころにはやっと普段のペースにもどり、呼吸もしやすくなるのが感じられた。
自分のレースへの目標は毎回同じであるがスイム、バイク、ランすべてにおいて100%を出し切りたい。あの時もう少し、、というような後悔をレース後にしないこと。
2周目のスイムではどうにか前の選手に追いつこうとペースを上げていった。

トランジッション1に入る途中応援者の中から‘女子2位だよ‘という声が。
やばい、どのくらい離れているのか気になるがそれよりもやはり自分のレースをすること。
バイクへ向かうと試乗の時に怪我をし、レースに参加できなくなってしまった主人が目の前で応援。彼は‘Topだよ‘と???!!!
自分の位置がいまだ未定だがそんなことを常に考えている余裕はない。この丸沼のバイクコースは世界中のエクステラの大会でも困難そしてチャレンジのコースである。
特に湖畔を走るシングルトラックは毎年何名かは湖に落ちるということもありボートでライフセーバーが待機中。
2年前は私もあと3Mで湖に落ちるところを木にしがみつくことができ防いだ。
幅1M以内の狭いシングルトラック。私はもちろんすべての参加者に何が起こるか分からない。これがエクステラの楽しみでもある。すべての人に‘優勝‘の可能性がある。
昨晩の雨で土は柔らかく、木の根元は滑る。常に集中。ひとつのミスが大きな怪我へ。
試乗の際にコース中の障害物をチェックし、自転車から降り担いで登る場所などもチェックしたのでその場所に行くとスムーズに降りろ、担ぐということができた。
男性のトップアスリートでもこの丸沼コースは100%乗って終わるということができないくらいの難易度。しかしおもしろい。
今大会で使わせていただいたルイガノのLGS-FLITE R / 420mm はFullサスペンションなのに軽量なのでこの丸沼の‘担ぐ‘そして障害物を超えなくてはならない丸沼のバイクコースには完璧な自転車で今までは自転車でかなりの男性陣に抜かされていた私も今年は2,3人に抜かされ総合でも12位という良い結果が出た。そしてタイムも去年の時間より10分も速く走れることができました。


毎年が自分へのチャレンジで、去年乗れなかったところを今年は自転車に乗ったまま飛び越えることができるとそれだけでうれしくなる。
 ‘レースを楽しむ‘ことができた。
バイクのハーフぐらいのところで雷が鳴り始めた。 雨が降らなければいいなと思いながら、雨が降り出す前にランに行こうとプッシュする。
雷は次第に大きくなり、光も見えるほど。走りながら雷が鳴ってから光るまでの時間を数えてしまうこともあった。
あと少しでバイクが終わるという時点で雨が降り出す。この雨があとあとかなりすごい豪雨に変わった。

豪雨になりだしたと同時くらいに私はランのトランジッションへ戻ってくることができた。
最後のラン。毎回エクステラの大会ではバイクが終わると少しほっとする。怪我なく、パンクなどのメカニックのトラブルもなく終えられたこと。ランは自分の体と気持ち次第。
頭の中は常に‘Go,Mieko Go!!`ということだけを考え走りました。


湖畔から走るラン。サロモン‘XAプロ 3D ウルトラ‘ はで足首がかなり安定され足場の悪い湖畔沿いも普通のロードを走っているような感覚で安心して走れる。この靴選び、このエクステラではまたひとつ重要なところ。しかも丸沼レースはロープを上る場面や岩、滑りやすい山道を走るので靴の選択は重要である。
私は今までにない走りやすさで湖畔で数名の選手を抜かすことができた。

ロープセクションは豪雨のため足で上るというよりも手で上るというくらい足場はつるつるでした。
雷は一向に収まることがなく、時々雷の光の筋さえ見えることも。5キロのラン1周目を終え2周目に入るときには‘レースは中止?‘と不安になるほどの雨と雷。しかしさすがエクステラ。
泥まみれを楽しみ子供に戻る。レースはもちろん続行。雷、雨の心配よりもこの雨、雷を楽しまねば!!レースだからこそこの天候でやっていられるのだ!
雨はランでほてっている体をさましてくれる。
1周目のロープセクションはやはり200名という参加者すべてが2回上るということもありかなり足場がなくなっている。この場所、数分後にはあまりにも危険のため削除。コースが変わったらしい。
最後の上りを終え最後800Mの下りへ。ここまで来るとやっと顔に笑みが浮かんでくる。‘行ける。
そして女性1位でゴールへ。目の前には主人のKevinが立っていてくれた。

今年は女性プロの参加が1人ということもありレース前から周りには‘一人なんだから、、、‘と言われていたが、自分の中ではやはりそれでも女性1位で帰ってくるという目標があった。
自分のすべてを出し切り、後悔のないレース。満足のいくレースをすることができました。
終わってからの感想はやはり自分の国である日本で勝てたということに対しうれしいの一言です。

豪雨の中レースが安全に行えるように応援していただいた大会運営の方々、そしてボランティアの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

日ごろの応援ありがとうございます。

レース前
男性1位のイングラン人Ianと日本チャンピオン小笠原選手

Mieko Carey