ジーン・ウェブスター「あしながおじさん」

 

訳・岩本正恵
新潮文庫
2017年6月　発行
解説・畔栁和代
251頁

 

 

孤児・ジュディ－本当の名は、ジェルーシャ・アボットですが気に入らないので自らはジュディと名乗っています－に最高に素敵なハッピーエンドが待ち受ける、エバーグリーンな名作

 

およその内容は知っていましたが文字で読むのは初めて

本来なら16歳で孤児院を出されていたはずの少女が、特例として孤児院から高校へ通わせてもらい、さらに名を名乗らない裕福な紳士が奨学金を出して作家に育てるべく大学に通わせてくれるといいます
条件は、月に1通、謎の紳士の秘書宛てに手紙を書いて送ること
ジュディは謎の紳士を『あしながおじさん』と呼び、大学へ行く経緯や4年の学生生活と卒業後の数か月の間のことを書き続けます
才ある孤児が一人前の大人になっていく物語です
ジュディのシンデレラ的なラブストーリーとしか思っておらず、名作と言われる所以もわからずにいた自分が恥ずかしくなりました