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アンドリュー・カウフマン「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」

2015年05月27日 | 海外の作家

 

原題 The Tiny Wife
訳・田内志文
東京創元社
2013年9月 初版
133頁

 

 

ある日、カナダの銀行に紫色の帽子をかぶった強盗がやってきた
彼はその場にいた13人から“もっとも思い入れのあるもの”を奪い、去り際にこんな台詞を残した
「私は、あなたがたの魂の51%を手に、ここを立ち去ってゆきます。そのせいであなたがたの人生には、一風おかしな、不可思議なできごとが起こることになるでしょう。ですが、なにより重要なのは-その51%をご自身で回復させねばならぬということ。さもなければあなたがたは命を落とすことにおなりだ」
その言葉どおり、被害者たちに奇妙なことが起こりはじめる
身長が日に日に縮んでしまったり、心臓が爆弾になってしまったり
母親が98人に分裂した男性もいれば、おっとが雪だるまに変身した女性も…

いったい、なにがどうなっているのか?

 

 

 

本書のタイトルになっている、日々身長が縮んでいく妻と、彼女を見守る夫の数日を中心に、奇妙な出来事に命がけで立ち向かう人、淡々と受け入れる人らを描きます
訳者あとがきによれば、これは著者による不思議な比喩の世界なのだそうです

 

身長が縮むということを聞かされ、それまでは全く妻の日常に関心を持っていなかったのが、初めて妻を細かく観察するようになった夫
銀行強盗の『自身で回復させねばならぬ』という台詞がキーワードですね

 

全く以って
いったい、ないにがどうなっているのか?
勝手に想像して読んじゃえばいいのかな?

 

真っ黄色の装丁も133頁という短さもイイ感じ
こういうお話大好きです♪

 

 


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