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アラン・ブラッドリー「パイは小さな秘密を運ぶ」

2021年02月26日 | 海外の作家
訳・古賀弥生
創元推理文庫
2009年11月 初版
2013年4月 6版
433頁


イギリスの片田舎に暮らす11歳の化学大好き、特に毒物に詳しい少女、フレーヴィア・ド・ルース
元気がよくて自由奔放、思い立ったらどこにでも行きます
自分でも認めるほどの嘘の名人、それでいて心根はとても優しい彼女は、切手収集に没頭する父、仲がいいとはいえない二人の姉、亡き母の思い出とともにバックショー荘と呼ばれている屋敷で暮らしています
ある日の早朝、キュウリ畑で見知らぬ赤毛の男の死に立ち会ってしまうフレーヴィア
男が最後に口にしたのは「ワーレ!」という謎の言葉
男は前の晩に父と書斎で口論していた相手でした
男を殺害したのは父なのでしょうか…
数々の状況証拠と父の学生時代の情報からフレーヴィアの頭が導き出した答えは『父は犯人ではない』
警察に連行された父を救うため庭師のアーサーの助けを借りながら大胆な行動と見事な推理で事件を解決に導きます

謎解きはさほど難しくありませんが生意気で小癪、でも可愛らしくて憎めないフレーヴィアのキャラで最後まで見守るように読みました
少女フレーヴィアシリーズ第二弾もあるようです♪



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