「ジョイ・ラック・クラブ」
原題 THE JOY LUCK CLUB
1993年 アメリカ
【BSプレミアム】
原作 エイミー・タン ジョイ・ラック・クラブ
移民として中国から苦難の人生を背負って生き抜いてきた4人の母親と、アメリカ人として生まれ育った4人の娘たちの世代間の相違と心の絆を描いた群像劇
母親の4人が4人とも、壮絶な過去を持っていますが、幸いなことに良き夫に恵まれアメリカでほどほどの暮らしができているのは救いでした
「ジョイ・ラック・クラブ」とは4人が気楽に麻雀や食事、お喋りを楽しもうと作ったクラブです
中心人物だったスー・ユアン(キュー・チン)が亡くなって二か月
母の代わりに会に出席した娘のジューン(ミンナ・ウェン)は中国に母が残してきた双子の姉の存在を聞かされます
4人の母親の過去
4人の娘の悩み
それぞれを丁寧に描き
母の生れた国、中国の港に降り立ったジューンが双子の姉と抱きあうという感動的なラストを迎えます
ウェイ・ワン監督の「千年の祈り」も大好きです
波長が合うのかもしれません^^
「ドラフト・デイ」
原題 DRAFT DAY
2014年 アメリカ
【ムービープラス】
弱小アメフトチームの再建を託されたGM、サニー(ケビン・コスナー)を主人公にNFLのドラフト会議で繰り広げられる駆引きや頭脳戦をスリリングに描きます
ドラフト会議が始まってからの息詰る攻防は見応えがありました
選手を選ぶ『目』
誕生会にチームメイトが一人も来なかったのは問題ではないか
ある仕掛けをして選手の人間性を試した結果を重視すべき
選手の実績より背景をよく調べることが重要なことのようです
今年のプロ野球ドラフト会議の後で観たので、その辺りはよく理解できました
サニーの恋人や両親との関係は、よくある話で興味は無かったデス
「カリートの道」
原題 CALITO’S WAY
1993年 アメリカ
【BSプレミアム】
1975年ニューヨーク
麻薬ビジネスで名を馳せた暗黒街の大物・カリート(アル・パチーノ)が刑務所から出所
彼は犯罪から足を洗うことを決意しクラブ経営者に収まります
かつての恋人・ゲイル(ペネロープ・アン・ミラー)ともよりを戻し、お金が貯まったら一緒に海外で暮らす計画をたてていました
ところが、そうは問屋が卸してくれないのですねぇ
元大物悪党は簡単に足を洗うことができません
終盤の、追手を巻こうと必死なカリート、不安な面持ちでカリートを待つゲイル
心臓に悪かったです
逃げおおせて欲しかったけれど…
ラストに流れる映像とBGMが切なすぎました…
「若者のすべて」
4Kレストア版
原題 ROCCO E I SUOI FRATELLI
1960年 イタリア、フランス
ミラノに住む長男を頼りに、南部からやってきたバロンデイ家
次男のシモーネはボクサーとして成功への糸口を見つけますが娼婦・ナディア(アニー・ジラルド)に溺れ落ちぶれていきます
三男のロッコ(アラン・ドロン)も偶然にナディアと知り合い惹かれあっていきますが、2人の関係に嫉妬したシモーネによって悲劇が引き起こされます
都会の毒に蝕まれたシモーネ
家族、兄弟を救う為、寛大過ぎたロッコ
バロンデイ家の息子たちの誰かがいつの日か故郷へ戻れる日が来ると良いと思いました
アラン・ドロンは文句なく美しい
シモーネと同じようにボクサーになりますが、何故か?顔にキズはつきません(^_^ ;)
「ラブ・アゲイン」
原題 CRAZY,STUPID,LOVE
2011年 アメリカ
40代の生真面目な男・カル(キャル・ウィーバー)は妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)から職場の同僚と浮気をしてしまったので離婚して欲しいと言われます
高校時代から付き合っていたエミリー以外の女性とはデートしたこともない純朴なカル
エミリーとの別れに愚図愚図とした日々を送っていましたが、ある夜バーでプレイボ-イのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)と知り合い、彼の助言でファッションや髪形を磨いて新しい人生を歩もうとします
純情で妻一筋だったカルが辛い状況を乗り越えようと奮闘する様が気の毒ながらおかしかったです
そして、意外だったのがプレイボーイのジェイコブ
お持ち帰りした女性(エマ・ストーン)を前に、子どもの頃の話をしたり“素”の自分を出してしまい、何もせず眠ってしまうのです
この後の展開がビックリ(@_@)
アメリカらしいラブコメなのですが、男女の心の動き、機微がさりげなく表現された佳作と思いました
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