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おうち映画(海外)・ハリエット/サンドラの小さな家

2022年10月01日 | 映画(海外)
「ハリエット」
原題 HARRIET
2019年 アメリカ
【Netflix】

アフリカ系アメリカ人として初めて新20ドル紙幣のデザインに採用された奴隷解放活動家ハリエット・タブマンの激動の人生を描きます

1849年、メリーランド州
ブローダス家が所有する農園の奴隷として幼い頃から過酷な生活を強いられてきたミンティ(シンシア・エリボ)は、いつか自由の身となって家族と一緒に人間らしい生活を送ることを願っていました
奴隷主エドワードが急死し借金の返済に迫られたブローダス家はミンティを売ることに
家族との永遠の別れを察知したミンティは脱走を決意し、奴隷制が廃止されたペンシルベニア州を目指して旅立ちます
無事、逃げおおせたミスティはハリエット・タブマンと名乗り「秘密組織」の一員として活動を始めます
やがて1年が過ぎ、夫と家族を救い出すためメリーランドに向かいますが、夫はミンティは死んだと聞かされ別の女性と結婚していました
失意の中、家族を連れ再びペンシルベニアへ
以前、ブローダス家の息子から受けた暴力で頭にひどい怪我をしたことをきっかけに、予知能力、危険察知能力のようなものを身に着けたミンティは、「地下鉄道の車掌」として何度も南部とペンシルベニアを往復し多くの黒人奴隷の救済に活躍します

ラスト近くでブローダス家の息子と対峙するハリエット(ミンティ)は痺れるほどカッコ良かったです
彼女の意志の強さ、逞しさ、功績からして紙幣にデザインされるのは当然と思います

また、ミュージカル女優として活躍するシンシア・エリボの起用が大正解
彼女の歌声からは、心に秘めた哀しさ、切なさ、優しさがしみじみと伝わってきました

奴隷解放までの道のりが大変長く険しかったこと、多くの活動家が犠牲になったこと、などがわかりました
これもまた映画で学ぶ歴史でした
     




「サンドラの小さな家」
原題 HERSELF
2020年 アイルランド、イギリス
【ムービープラス】

アイルランド・ダブリン
住まいを失った若い母親と2人の子どもたちが自立を目指して強く生きようとする姿を描きます

2人の幼い娘を連れてDV夫から逃げ出したサンドラ(クレア・ダン)
公営住宅は順番待ちで、保護団体が用意した空港近くのホテルでの仮住まい生活から抜け出せないでいます
ある日、娘との会話から自分で小さな家を建てるアイデアを思いついたサンドラ
周囲の人々の助けを借りながら建設にとりかかり、無事完成に漕ぎつけます
しかし、仲間と共に家の完成を祝うパーティの最中にとんでもないことが起きてしまいます

人にとって、安心して暮らせる場所を確保することがいかに大切なことか
サンドラが素直に他人を頼り、仲間とともに前に進む姿に胸を打たれます

ラストでサンドラが見せる強い意志の現れに原題「HERSELF」が被さります
この邦題は罪です!
陳腐な邦題のせいで映画の本質を見誤るところでした!
     







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