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おうち映画(海外)を5本

2021年03月13日 | 映画(海外)
「ソーセージ・パーティ」
原題 SAUSAGE PARTY
2016年 アメリカ
【Amazon Prime Video】

スーパーマーケットに陳列された食材たちが人間たちに反逆する様を描いたR指定の大人向けコメディアニメ

郊外のスーパーマーケットで、お客に選ばれ買われることで幸せな生活が待っていると信じている食材たち
ソーセージのフランクは恋人であるパンのブレンダと結ばれホットドッグになる運命が待っていると信じています
ある日、2人揃ってカートに入れられ、ついに夢が叶う時が来たと喜びますが、アクシデントが発生し店内に取り残されてしまいます
絶望する2人でしたが外に出れば食材としていずれ人間たちに食べられてしまう運命にあったことを知り命拾いをしていたことに気づきます
やがて食材たちは一致団結して人間への反撃を始めます

下ネタ満載で内容はバカバカしい、と思いきや、かなりしっかりした作りで、偏見や差別渦巻く大衆心理を見事に描いています

食材世界にもホーキング博士のような天才がいるのです^^
        




「地上の星たち」
原題 TAARE ZAMEEM PAR
英題 EVERY CHILD IS SPECIAL
2007年 インド
【Netflix】

問題児扱いされてばかりの空想好きな8歳の少年・イシャーン(ダルシール・サファリー)
成績も生活態度も落第点で常に優秀な兄と比較される毎日です
イシャーンが怠け者で努力しないだけと判断した父親に、躾のためと全寮制学校に入れられます
優しい母や兄と離ればなれになった寂しさと寮の厳しい規則に縛られた毎日にふさぎ込むイシャーン
学校側も学習態度や成績に改善がみられないとして転校を勧めます
そんな時赴任してきた臨時美術教師のニクンブ(アーミル・カーン)はイシャーンが怠けているのではなくディスレクシアという文字の読み書きの学習に著しい困難を抱える障がいを持っていることを見抜きます
自身も子供時代に同じ悩みを持っていたニクンブの導きでイシャーンの日々は明るいものに変わり、得意な絵の世界でその才能を見事に開花させていきます
周囲の大人が子供の特徴に関しての知識や経験を持っているか否かの違いは大きいですね
苦しむイシャーンの姿は観ていてとても辛かったですが、ラストに向けて必要な日々だったのです
ラスト、イシャーンとニクンブ、イシャーンの家族の笑顔が最高でした

周囲に理解されず苦しんでいる子供たちはたくさんいると思います
最近は大人でも同様のことが分ってきていて「救われた」という言葉もよく聞きます
映画という形で世にこのようなケースへの理解を促す意味でも素晴らしい作品だと思います
        



「ブランカとギター弾き」
原題 BLANKA
2015年 イタリア
【Amazon Prime Video】

写真家として活躍する長谷井宏紀さんがイタリア制作映画として手掛けた監督デビュー作でフィリピンのスラムを舞台に母親をお金で買うことを思いついた孤児の少女・ブランカ(サイデル・ガブテロ)と盲目のギター弾き・ピーター(ピーター・ミラリ)の旅を描くロードムービーです

仲間と共にひったくりや盗みで路上生活をしているブランカ
ある日、盲目のギター弾きピーターに出会います
ピーターから得意な歌でお金を稼ぐことを教わり、レストランで歌の仕事を得ます
ブランカの歌とピーターのギターは評判もよく客の入りも上々
店主からも気に入られ、母親を買うという計画は順調に運ぶようにみえましたが…
罠がいっぱい、悪い人間もいっぱいのスラム
ブランカの身に思いもよらぬ危険が迫っていました

スラムの過酷な生活を描きながら本作が伝えたかったのは、愛、信頼、絆
ピーターはブランカが知らずにいたそれらを気づかせてくれたのでした

ラスト、ブランカの笑顔がとても可愛らしかったです
        




「レプリカズ」
原題 REPLICAS
2018年 アメリカ
【Amazon Prime Video】

人間の意識をコンピュータに移す実験成功を目前にした神経科学者ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)
休暇で家族と出かける途中、交通事故で最愛の妻と3人の子供を一度に亡くしてしまいます
失意の中、ウォリアムはタブーを犯し、同僚の助けを借りながら、家族の身体をクローン化させ、意識を移し替えることで完璧なレプリカとしてよみがえらせることに成功します
再び、家族との幸せな生活を始めようとした矢先、彼の成功を知った政府組織が研究サンプルとして家族を奪おうと迫ってくるのでした

成功した家族の複製と失敗に終わった実験の違いのところは面白かったですが、他は全体に作りが雑でご都合主義的な作品でした
あれだけ助けてくれた同僚を見殺しにして自分だけ幸せに暮らしてよいものか…

キアヌ・リーブスにはもっとまともな役を期待したいです
        




「リザとキツネと恋する死者たち」
原題 LISA,A ROKALUNDER
2014年 ハンガリー
【Amazon Prime Video】

ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督が来日時に知ったという那須に伝わる「九尾の狐伝説」をモチーフに、主人公の奥手な女性が奇妙な事件に巻き込まれるファンタジックコメディ

1970年代のブダペスト
リザ(モーニカ・バルシャイ)は日本大使未亡人の看護人として住み込みで働いていました
リザを癒してくれるのは、リザにだけ見える幽霊の日本人歌手・トミー谷(デビッド・サクライ)の軽妙な歌声だけ
そんなある日、リザの留守中に未亡人が殺され、さらに周囲で殺人事件が相次ぎます
不審に思った刑事ゾルダン(サボルチ・ベデ・ファゼカシュ)は下宿人を装って屋敷に潜入します

トミー谷の昭和歌謡っぽい音楽が心地よくて楽しかったです
警察署長がどうしても間違いなく言えない日本の諺がいくつか出てきたり、ゾルダンの額の絆創膏が日の丸に見えたり
監督の日本愛満載で好感を持ちました
ストーリーは奇想天外、癖の強い作品ですが好みでした
        





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