「女と男の観覧車」
原題 WONDER WHEEL
2017年 アメリカ
【スターチャンネル BS10】
舞台は1950年代ニューヨーク郊外のリゾート地コニーアイランド
離婚歴のある元女優のジニー(ケイト・ウィンスレット)は遊園地のレストランでウェイトレスとして働いており、一人息子のリッチーと、回転木馬担当の今の夫ハンプティ(ジム・ベルーシ)の3人で園内の観覧車近くで暮らしています
リッチーは放火癖があり学校に呼び出されたりハンプティとは相性が悪く争いが絶えません
イライラが募るある日、ビーチの監視員である青年ミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と出会います
女優として輝いていた日々を忘れられないジニーは脚本家志望のミッキーと話が合うこともあり、彼にのめり込んでいきます
ところが、ある日突然やってきたハンプティの娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)の存在がジニーの運命を狂わせ始めます
ジニー、ミッキー、キャロライナ
誰もが現状に満足せず何とかしようと藻掻いているものの上手く処理できずにいます
そんな彼らの姿と、いつも同じ場所を回転しているだけで別の場所に行くことのない観覧車が重なります
ラスト近くの長回しでジニーがミッキーに捲し立てるシーン、ケイト・ウィンスレットの演技は全くもって素晴らしかったです
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「日曜日の憂鬱」
原題 LA ENFERMEDAD DEL DOMINGO
英題 SUNDAY’S ILLENESS
2017年 スペイン
【Netflix】
仕事で成功をおさめた夫の元で長年裕福な暮らしを送ってきたアナベル(スシ・サンチェス)
そこへ突然やってきたキアラ(バルバラ・レニー)という女性
彼女は35年前にアナベルが捨てた娘で、人里離れた自分の住まいで10日間一緒に過ごして欲しいと頼むのでした
冒頭からサスペンスの雰囲気が続きます
捨てられたことを恨んでアナベルに復讐しようとしているのでしょうか
それとも10日間だけ“母娘”として過ごしたいというだけでしょうか
再会した母娘に焦点が絞られており女優二人の真剣な演技を見る映画でした
最後にキアラの望みを叶えたアナベルの心のうちは如何なものだったのでしょう
原題、英題は“憂鬱”ではなく“病気”
これがキーワードです^^
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「タクシー運転手 約束は海を越えて」
原題 A TAXI DRIVER
2017年 韓国
【ムービープラス】
1980年に韓国で起きた民主化を求める学生や民衆によるデモを鎮圧するため軍が厳戒態勢をしいた光州事件を世界に伝えたドイツ人記者と韓国人タクシー運転手の実話を映画化
ソウルのタクシー運転手マンソプ(ソン・ガンホ)は妻に先立たれた後、娘と慎ましく暮らしていますが家賃は払えず、娘に新しい靴も買ってやれないほど困窮しています
ある日、タクシー運転手が集まる飲食店で、ドイツ人記者ピーター(トーマス・クレッチマン)が通行禁止時間までに光州に行ったら大金を払う、という情報を小耳に挟み、他の運転手に先んじてピーターを車に乗せます
光州で起きていることには自分は無関係
ピーターを送り届けてお金をもらえば終わりと考えていたマンソプでしたが、光州で目にした軍に抵抗する人々や惨状に最後までピーターと行動を共にする決心をします
マンソプの愚直なほどの優しさ
ソン・ガンホがはまり役ですね
マンソプの大家さん、光州で抵抗運動をする学生とその家族、マンソプたちがソウルへ戻れるよう身体を張った光州のタクシー運転手たち、惨状を目の当たりにして呆然とするピーターに「撮影しろ、世界に伝えてくれ」と叫ぶマンソプ
朝鮮民族の情の深さに何度もウルウルきました
実話とは違うようですがラストが良かったです
1980年といえば自分は12歳
訂正:22歳でした(2021/6/17)
光州事件は知っていましたが、これほどの惨劇があったとは…
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「バレンタイン・デー」
原題 VALENTINE’S DAY
2010年 アメリカ
【ムービープラス】
バレンタイイデーの日
ロサンゼルスを舞台に悲喜交々のストーリーを繰り広げる恋愛群像劇
各話の展開にハラハラドキドキ
ジュリア・ロバーツ、アン・ハサウェイ、ジェシカ・アルバ、ジェニファー・ガーナー、シャリー・マクレーン、キャシー・ベイツなど
女優陣の豪華さも見どころでが、関わってくる男性陣も大切なスパイスとして忘れてはいけません
どの話も素敵でしたが一番はラストのジュリア・ロバーツです
こちらも幸せのおすそ分けを頂いた気分
ハッピーバレンタイン!
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ソウル・キッチン
原題 SOUL KITCHEN
2009年 ドイツ、フランス、イタリア
【スターチャンネル BS10】
ドイツ・ハンブルグでレストラン「ソウル・キッチン」を経営するジノス(アダム・ボウスドウコス)
恋人のナディーン(フェリーネ・ローガン)は遠く上海に去り、税務署や衛生局と揉め、挙句に椎間板ヘルニアになるという踏んだり蹴ったりな日々を送っています
しかし、代理の天才料理人シェイン(ビロル・コーネル)のおかげで店は盛り返し、さらに刑務所から仮出所してきた兄イリアス(モーリッツ・ブライブトロイ)がかける音楽でより賑わいを取り戻します
ところが、以前から店を狙っていた不動産業のノイマン(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)に姑息な手段で経営権を奪われてしまいます
コメディ映画ですが、ツキの無いジノスが気の毒過ぎて笑えず…
笑えたのは店を取り戻そうと競売に参加したシーンだけでした
ラスト、ジノスはシェイン譲りの料理で客をもてなします
今日はクリスマス
ジノスの椎間板ヘルニアを治療してくれた整体師の女性アンナ(ドルカ・グリルシュ)と貸し切りのソウル・キッチンで食事を楽しむジノスでした
好きなキャラだった天才料理人シェイン
彼は今頃どこでどうしているのでしょう
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞にノミネート、審査員特別賞とヤング・シネマ賞を受賞しています
深く考えず単純に楽しめば好いのかしらん
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光州事件の時は私はもう大人でした。
こにさんより一回りほど私が年上と分かりました(笑)。
多分ネットもない時代、報道はかなり控えめだったのではないかと想像します。
映画のラスト、ピーターが運転手マンソプに連絡先を書いてくれと頼みますよね。
マンソプは偽名と嘘の電話番号を書き示しますが、その偽名は「サボク」。
つまりこの人物をモデルにしたご当人の名前でした。見終わったあとネット検索してて知ったことですが、なかなか気の利いたシーンだったと思いました。
そうそう、気が利いてましたね。
映画では脚色されているところが多いと思いますが、それはそれで良かったですよね。
それと!
私の書き間違いで、1980年には12歳じゃなくて22歳でした!記事は修正します。
ごめんなさい。
なので小米花さんとは殆ど同い年くらいではないかな?
私は29才でした。
そうすると私のコメントも
>一回り半以上年上ですね---と訂正です(笑)。
今思うとあの頃の報道は、日本でも多分に政治的にコントロールされてたかもしれませんよね。
あ、わざとじゃありませんよ!
>あの頃の報道は、日本でも多分に政治的にコントロールされてたかも
そう思います。今でもされてるし…。