英題 A Pigeon on a Branch Reflecting on Existence
2014年 スウェーデン、ノルウェー、フランス、ドイツ
面白グッズを売り歩く冴えないセールスマンのサム(ニルス・ウェストブロム)とヨナタン(ホルガー・アンダーソン)
彼らの目を通して映し出される39編の話は、過去か現在か未来か、現実か夢の中か
人の死、喜び、悲しみ、希望、絶望、ユーモア、恐怖、次は何が出てくるのか期待にワクワクしながらの100分はあっという間でした
ごく最初のうちは人間(役者)ばかり-といっても博物館の老夫婦だけ-を観ていたのですが、直ぐにスクリーン全体、特に窓や扉の向こうを観なくてはいけないことに気づきました
全てロケではなくスタジオにセットを組みマットペイントを多用して制作されたそうです
遠近法の構図、配置、美術などなど
全てが絡み合って出来上がった本作はまるで動く絵画のようです
登場人物たちが電話で通話相手に向かって繰り返す「元気そうで何より」
電話を切った後、その台詞はすっかり忘れて現実に没頭するのでしょうね
木陰で赤ん坊をあやす女性
砂浜で幸せそうなカップルと犬
のような平々凡々な幸せを描くかと思えば
奴隷を蒸し焼きにして彼らの苦悶の声を楽器として聞かせる道具
猿に電気ショックを与える何かしらの実験室で電話中の女性
のような残虐なシーンもあります
こういう映画、大好き♪
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