原題 UNE NOUVELLE AMIE
英題 THE NEW GIRLFRIEND
2014年 フランス
クレール(アナイス・ドゥムースティエ)の弔辞のシーンから始まる映画
7歳の時に出会ってから互いが結婚するまで、ずっと親友だったローラ(イジルド・ル・ベスコ)が夫のダヴィッド(ロマン・デュリス)と生まれて間もない娘のリュシーを残して亡くなってしまいます
葬儀から数週間が経ってもローラを失ったショックから立ち直れないでいたクレールは夫・ジル(ラファエル・ペルソナ)の薦めもあり会社を1週間休むことにします
思い切ってダヴィッドに電話をしますが留守メッセージが流れるだけ
心配になりジョギングがてら様子を見に訪れますがノックをしても返事がありません
しかし、中からはリュシーの声がするので気になったクレールがそっと中に入ってみれば見知らぬ女性がリュシーにミルクを与えていました
「マダム」と声をかけ振り向いた彼女を見て心底驚くクレール
それはローラの服を着て化粧をしたダヴィッドだったのです
リュシーをあやすためだと説明されますが、結婚前に女装の趣味がありローラもそれを知っていたと打ち明けられたクレールは想定外の状況に混乱し、逃げるように家を出てしまうのでした
その後の展開は
クレールは、女装したダヴィッドを徐々に認めて『女ともだち』のヴィルジニアとして一緒にショッピングや映画を楽しむようになります
いつもノーメイクで地味な服装ばかりのクレールが赤いドレスを買うあたり、相乗効果といいましょうか
ダヴィッドが女装で本来の自分を見い出していくのにつれてクレールも新しい自分を見つけていっているようです
夫のジルには秘密にしていましたが、とあることから説明せざるを得ない状況になります
仕事も出来る常識人であるジルがダヴィッドの女装を受容れるはずはないと判断したクレールは彼はゲイで治療すべきだと話します
この時点では、クレールも常識に縛られています
交通事故に遭い意識が戻らないダヴィッドに、クレールがメイクを施しローラの服を着せ、二人で行ったゲイバーで聞いた歌を歌って聞かせると奇跡的に意識が戻ります
このような、本人の深い意識下にあるものを伝えることで甦るといった奇跡は実際にあるのだそうですね
それほどまで深く女性でありたかったダヴィッドとダヴィッドの心を誰よりも理解したクレール
さて、女ともだちは女ともだちのままでいられるのでしょうか
結末は、やはりそこに落ち着いたか、という印象ですが私は好きです
悪くないです
ロマン・デュリス、美脚ですネ♪
映画館でヴィルジニアに痴漢行為を働く男性がいます
ヴィルジニアは痴漢されたことに怒るより、女性として認められたことが嬉しいと言います
そういうものなのかなぁ
この痴漢男を演じているのは…ほぉ~
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