「宿命」
WOWOW ドラマW
2004年
【WOWOWプラス】
原作 東野圭吾
刑事の和倉（柏原崇）はかつて医大進学を諦め、初恋の女性・美佐子（本上まなみ）とも別れ、苦悶の青春を過ごした過去がありました
そんな彼の前に殺人事件の容疑者として学生時代のライバル・瓜生（藤木直人）が現れます
瓜生は現在は脳外科医として活躍しており奇しくも美佐子の夫となっていました
宿命の再会の後、次々と明らかになる秘密
それは太平洋戦争中に行われていたある実験「電脳式動作心動方法」まで遡るものでした
原作は1990年に発表されたもので、ミステリーの中に人間の尊厳という普遍的なテーマを描き出しています
ドラマの出来は並みと思いますが、多分原作は良いのではないでしょうか
原作を読んでみましょう
「無医村に花は微笑む」
フジテレビ 金曜エンタテイメント
2006年
【BSフジ】
原作 将基面誠
千葉県がんセンターに勤務する将基面誠（三浦友和）は恵まれた環境にありながら医師として現在の境遇に疑問を抱いていました
終戦直後、強制収容施設に入れられた時、妹を失った辛い経験
そして今もどこかで医療を必要としながらも叶わず、命を落としている人が大勢いるという現実
医師となって20年、誠は無医村に行く決意をし、妻の春代（伊藤蘭）と3人の息子と共に岩手県田野畑村に引っ越します
妻の病気、誠の医療方針に対する村人の無理解、次々と困難が降りかかる中、誠の「人間を診る」信念が村を変えていきます
誠の医療が村人に受け入れられたのには誠と若い村長の熱意もありますが、最も貢献したのは自ら村人の中に飛び込んでいき親交を深めた春代の行動だったと思います
花が好きだった春代が引っ越した時に村人に配った梅の苗木が数年後ついに花を咲かせますが、病気の悪化でその花を見ることなく彼女はこの世を去ります
千葉で営まれた春代の葬儀に村人たちが何台ものバスをチャーターして参列したのには心が動かされました
こちらもドラマは並みかな
氏をモデルにした吉村昭さんの「梅の蕾」という作品があるらしいので読みたいと思います
「シグナル 長期未解決事件捜査班」
カンテレ 火曜21時枠
2018年
全10話 ＆スペシャル（2021年）
【日本映画専門チャンネル】
2016年韓国で制作され大人気を博したドラマのリメイクです
2010年、城西警察署勤務の警察官・三枝健人（坂口健太郎）は帰宅しようと署を出たところで廃棄処分される予定の古い無線機から声がしているのに気づきます
声の主は大山巡査部長（北村一輝）で、彼からの情報を機に時効が間近に迫っていた1995年の女児誘拐事件が解決に向けて大きく動き出します
その後、再び大山と無線が繋がりますが「未来は変えられます」の声と銃声で通信が途絶えてしまいます
そして2018年、アメリカでプロファイリングを学んだ三枝は警部補に昇進しており、2010年の女児誘拐事件解決後に設置されていた長期未解決事件捜査班に配属されます
再び大山との交信が可能となった三枝は、大山が存在するのは1997年と聞き戸惑いながらも協力して様々な未解決事件に挑んでいきます
事件解決とは別に
大山との交信が可能になるのはいつも23時23分
大山の行動により変えられた過去を認識できるのは無線機を使う三枝のみ
2018年には大山という警察官は存在しない事実
今は班長として三枝の上司にあたる桜井（吉瀬美智子）が昔大山の部下であり、行方不明者となっている大山を探し続けていること
などなど
どうなっていくのかワクワクしながら観ました
警察の保身姿勢、上層部と政治家、ヤクザとの癒着
これらが三枝と大山の前に大きく立ちはだかります
それでも二人は「諦めなければ未来は変えられる」という強い信念で行動を起こすのです
男くさい物語の中で、桜井の大山への変わらぬ「愛」が三枝と大山を救ったことも忘れてはいけません
とにかく面白かったです
韓国版も観てみたいですね
「邪魔」
テレビ東京 水曜ミステリー9
2015年
【チャンネルNECO】
原作 奥田英朗
スーパーでパート勤務の主婦・及川恭子（石田ひかり）は会社員の夫・茂則（宅間孝行）と2人の子供と幸せに暮らしていました
ある日、夫の勤務先で火災が発生し、宿直当番だった夫が火傷を負ったとの知らせが入ります
不審者を目撃したという茂則の証言をもとに刑事の久野（中村獅童）と井上（田中幸太朗）は捜査を開始します
そんな中、再び不審火が発生し、夫が警察から疑われていることに動揺する恭子
パート先では労働者の立場改善運動に巻き込まれ先鋒に立って経営者と闘う羽目に…
原作では恭子が、何も考えず周囲にお任せで生きてきた生活を顧みることなく、100％あなたが悪いと言わんばかりに夫を罵るのに腹が立ったことと、刑事の久野の私生活が？だったことを覚えています
ドラマは原作の毒が薄められていた感じでしょうか
これまた並みの出来かな
少しぽっちゃりした石田さんがこの役によくお似合いでした
「きのう何食べた？」
2019年 テレビ東京 ドラマ24
シーズン1 全12話
シーズン2 正月スペシャル 全3話（2020年）
「シロさん」こと筧史朗（西島秀俊）と「ケンジ」こと矢吹賢二（内野聖陽）の2人は史朗の部屋で同居する40代半ばになるゲイのカップルです
ゲイであることを隠しながら弁護士事務所で働く史朗は、きりっとした男前の見かけによらず優柔不断な一面を持っています
倹約家で、仕事を定時に切り上げ商店街にあるスーパー中村家でその日の特売商品を買って帰り、2人の食事を作ることに喜びを感じています
片や、ゲイであることを隠しもせず美容師として働く賢二
史朗への愛に一途なロマンティストでありながら見た目に反して自分に厳しい一面も持っています
そんな2人が互いの価値観の違いやゲイ・カップルであることゆえの葛藤と向かいながら、2人でいることの意味を確かめ合って絆を深める姿を描きます
2人がベタベタくっつくシーンは第1シーズンの最終回くらいです
それもサラっとしているのにとても幸せそうで頬が緩みました
史朗や賢二が自宅で作る夕食の献立が、調味料につゆの素や顆粒だしなどを使ったり昨日の残りの再利用や冷凍しておいた食材を使うなど簡単なのにとても美味しそうで手抜きしたい主婦には大変参考になりました
「脂と糖分控えて腹八分目で長生きしよう」っていいなぁ
スーパー中村家の歌が頭から離れません（笑）
西島さんはいつもの雰囲気です
内野さんは最近観たドラマでのハードな役柄とは真逆のキャラで、その演じ分けに感心しました
たくさん引き出しを持っている役者さんは魅力がありますよね
2人を囲む梶芽衣子さん、山本耕史さん、マキタスポーツさんetcもいい味出してます
正月スペシャルの最後でキッチンに立つ2人の会話後半はアドリブ？
めっちゃ楽しかったです
11/3映画公開予定とのこと
出来れば映画館で観たいです♪
私も大ファンです。
原作→ドラマだったのですが、内野さんが特に気に入ってます。
原作漫画は、最新刊では、2人の老いへの不安とか将来のこととか現実的なことも書かれています。
正月スペシャルで史朗の実家に仕送り、老後の資金云々がありましたが、さらに続きがあるのですね。
おかえりモネでのお二人も息がピッタリでいい感じです^^
近藤史恵さんの「タルト・タタンの夢」他を原作にしたドラマ「シェフは名探偵」ご覧になってましたか？
シェフ役の西島さん、素敵でしたけど、どんなドラマでも映画でも割と似た印象になってしまうのが気になります。内野さんみたいにド～ンと変化を見せて欲しいかな(^^♪
残念ながら見てなかったんですよー。
＞どんなドラマでも映画でも割と似た印象になってしまう
私も同じ風に感じていました。
実は世間での人気や評判とは違って、私はそれほど彼の事を素敵とか思っていなくて・・・
むかーし、あすなろ日記 だったかな？あれで最初に彼を見た（インプットされた）時の印象が強いです。
「あすなろ白書」全く知らなかったです。
西島さんを知ったのが「八重の桜」でして…若い頃から人気のあった方とは…。
西島さんの横顔が好きなので、出演番組は大体チェックしているの(#^^#)
堺雅人さんみたいにならないことを願っています。