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奥田英朗「噂の女」

2015年10月25日 | あ行の作家

 

新潮文庫
2015年6月 発行
398頁

 

 

主人公は糸井美幸
高校生のころは地味で目立たない存在でしたが短大時代に潜在能力を開花させ、手練手管と肉体を使い次々と男を虜にし、中古車店の事務員からとうとう高級クラブのママにまでのし上がります
しかし、彼女が近づいた男は何故か突然死するのでした

「噂だけど、美幸ってね」「噂だけど、前の男もね」「噂だけど…」

 

最近読んだ「ナオミとカナコ」ほどは主人公・美幸に感情移入出来ませんしこのまま逃亡するのってどうなのか、と思っていたのですが最終話の最後の1頁で逆転しました!
男を手玉に最後は2億円を持ち逃げする毒婦・美幸に「行け~~~」と喝采を送りたくなりました
自分には出来ないことが出来る美幸が羨ましい…

 

“柳ケ瀬”“金華”という名前が出てくるので舞台は明らかに岐阜市かその周辺
登場人物たちの使う方言はモチ岐阜弁
身近な方言なので登場人物たちの会話がリアル過ぎて辛い部分もありました
本書を読むと岐阜市って最低の自治体みたいなのですけど…いいのかしらん

(^_^;)

 

 

 


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