文春文庫
2016年4月 第1刷
上巻 407頁
下巻 454頁
解説・杉江松恋
「誰か」「名もなき毒」に続く杉村三郎シリーズ第3作
9月の終り
残暑も薄れ始めたある日の夕方
一人の身寄りのない老人が起こしたバスジャック事件
偶然、そのバスに乗り合わせてしまったのが主人公の杉村です
呆気なく解決したかに思われたその事件は、日本社会の、そして人の心に潜む巨大な闇への入り口にすぎなかったのでした
バスジャック事件の被害者に届いた慰謝料
送り主は誰なのか?
老人の正体は?
謎を追う杉村が行き着いたのは、かつて膨大な被害者を生んだある事件でした
エンディングは…
杉村の私生活ですが、展開に驚きはしましたが在り得る話ですね
むしろ、気付いていながら続けてきた時間が長すぎたのではないかと思ったくらいです
駅のホームで「人生、やり直せる」と言葉を掛けられて故郷へ戻る杉村
続編があるようなのでそちらを楽しみに♪
後ろ盾を失った杉村の物語のほうが面白そうです
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