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葉室麟「随筆集 柚子は九年で」

2015年02月19日 | エッセイ・散文・随筆

 

文春文庫
2014年3月 第1刷
207頁

 

 

タイトルから葉室さんの直木賞受賞作「蜩の記」映画を連想された方も多いかと思います
堀北真希さん演じる薫が庭の柚子を見て「柚子は九年で花が咲く」と岡田准一さんの庄三郎に話すシーンがありましたね
薫と庄三郎の距離が縮まった印象的な場面でした

 

2014年が作家デビューから丸九年という葉室さん
大変な時期もあったことでしょうが、そんなことはサラリと流し
思うところも押し付けがましくなく、しかし言うことは言う

 

・随筆 たそがれ官兵衛

・折々の随筆

・直木賞受賞後に

 

葉室さんは勿論、藤沢周平さん、北重人さんの小説を読んでいれば肯き必至の一冊です

 

同時収録は18頁ほどの短編小説「夏芝居」
舞台は江戸時代の博多
江戸から博多の商家に嫁いだ女性の過去を知る男が現れ強請られることに…
最後の10行ほどが効いています

 

藤沢周平「風の果て」の最後の一行に強い印象を受けたという葉室さん
藤沢周平さんの血を受け継ぐ時代小説作家として、北重人さん亡き今、さらなるご活躍をお祈りいたします

 

 

本屋さんで買って帰宅
積読山に置いたらば
既にあるではないですかっ!
同じ物が…
ショックより苦笑い
そんなに読みたかったのだろうか、私は…

もう一冊は積んだままにしておいて、いつか再読することにしましょう

 

 


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