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グスタフ・マイリンク「ゴーレム」

2016年05月19日 | 海外の作家

 

訳・今村孝
白水社
2014年3月 発行
419頁

 

 

 

チェコ、プラハのユダヤ人街・ゲットーに住む宝石細工師の「ぼく」は、ある日、謎の人物の訪問を受け、古い書物の補修を依頼されるが、客の帰ったあと、彼について何も思い出せないことに気づいて愕然とする
どうやらその男は33年ごとにこの街に出現するゴーレムらしいのだ
やがて「ぼく」の周囲では次々に奇怪な出来事が起こり始める

 

 

ゲットーという異様な雰囲気を持つ街だからこそ成り立つ物語です

 

記憶喪失の「ぼく」にはどのような過去があったのでしょう
ゲットーの街中を彷徨いゴーレム=未分化、未発達な土くれ、に同化されていく「ぼく」は一体どこへ行くのでしょう

 

幻想小説がお好きな方にお薦めします
そうでない方は避けた方がよい作品でしょう

 

 

 


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