新潮文庫
2021年7月 発行
2021年8月 2刷
対談 逢坂剛・伊予原新「馬力がある小説」
初読みの作家さん
文庫化を待って購入しました ← 期待大ということです
「月まで三キロ」「星六花」「アンモナイトの探し方」「天王寺ハイエイタス」「エイリアンの食堂」「山を刻む」
「新参者の富士」
伊予原さんは神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻、博士課程修了後、大学勤務を経て作家デビューされた方です
理系出身の作家さんが多くなったと感じるこの頃
円城塔さんで挫折した経験から、期待しすぎではないかしら、大丈夫かしら、理解できるかしら、不安に思いながら読み始めました
しかし、それは全くの杞憂で、対談で逢坂さんが仰っているように、多くの論文を書くことで培われた文章力は読みやすいものなのですね
正に、文系の理系に対する勝手な決めつけでした<m(__)m>
さて、この短編集
7編とも理系ネタにミステリを織り交ぜながら、とても温かな作品に仕上がっていて好感が持てました
他の作品も読んでみたいと思います^^
もともとミステリー作家としてデビューしたようですが、ミステリー色が薄れ「温かく」なったころから良くなった気がします。
こちらの写真も・・・
https://img-cdn.guide.travel.co.jp/article/544/20160512024915/FA56D45EA5D947AC9DA7A70F51F98496_LL.jpg
「月まで三キロ」で伊予原さんは浜松出身?と思うほどでした。他のも舞台となった場所に実際に行かれているのでしょうか描写が細かくリアルですね。
紹介された作品、メモしました( ..)φ