ヴァイオリンとチェロとピアノのための三重奏協奏曲も、
ほとんど予習して行かなかったのに
グイグイ引き込まれてしまいました。
技術はもちろん素晴らしいのですが、
鍵盤(ピアノ)とヴァイオリンのトリルが
揃うとか…奇跡か!?と。
チェロの伸びやかな音も心地よかった。
新日本フィルでの5番は
実はもう4回目くらいなんです。
上岡敏之さん、下野達也さん、横山幸雄さん、
覚えてるだけで3人。
たぶんもう一回くらいはどこかで聴いてる…
でも、今日が1番良かった。
マスクしてるのが苦しいくらい拍手しました。
同行した友人が
「ブラボー!が出ちゃうんじゃないかと思った」
と表現していましたが
会場はかなり熱を持っていました。
短めにフレーズを取って
素早いデクレッシェンドで収束させるのに、
曲自体は前へ前へとぐんぐん伸びていく。
躍動感と爽快感のある1楽章。
テンポはかなり速かったけれど
しっかりと噛みごたえのある
良質なお肉のよう。
しなやかで柔らかいのに芯のある
歌いすぎない2楽章。
新日本フィルらしい音だなと思いました。
3楽章も、4楽章も
ほとんど夢中で聴いていましたので
語る言葉を見つけるのが難しいです。
明日も同じプログラムなのですが
約束がなければ当日券に並んで
もう一度聴いたと思います。
鈴木秀美さんはもともとチェリストで
ご自分のオーケストラもお持ちだとか。
そちらもぜひぜひ聴いてみたくなりました。
こういう熱い奇跡みたいなステージに
巡り会うことがあるから
やはり音楽はライブで聴くのをやめられない。
ああ、もう少し、
音楽にお金をかけられる生活だったらなあ!