朝起きたら、
高速道路がひっくり返っていて
至る所で火災の煙が上がっていて
恐怖で震えたことを思い出します。
長男がお腹にいて、
この子を守って逃げなければと、
非常持ち出し袋をチェックしました。
でもわたしは甘かった。
日本なんだから
3日あればきっとみんな助かるし
避難所で温かいご飯が食べられるだろうと。
でも政府の判断も自治体の判断も遅くて
スイスから来た災害救助犬は
そのまま帰されたり。
わたしは何にもできないけれど
少しだけ募金をして
復興を祈ったのでした。
実家の母は1.17が誕生日なのです。
あの頃「もう2度と誕生日を祝う気になれない」
などと落ち込んでいました。
あれから時間が流れて
お腹にいた長男は今年27歳になります。
母も一時期の落ち込みからは解放されて
淡々と過ごしています。
でも何年経っても昨日のことのように
高速道路の脚を思い出すのです。
母の誕生日を思い出すのと一緒に。