南スウェーデン便り

ときどき南スウェーデンの真ん中のイナカから、ときどき街からお便りします。

マルメロ

2024-03-30 09:15:53 | 街便り
前々回に写真をのせた衝動買いしたマルメロ

移民スーパーで衝動買いしてしまったのは、ただよってきたいい香りのせい。
切った断面はリンゴや梨のように見えるが、果肉はおそろしくコンパクトで生では食べられない。

スウェーデンでは主にジャムにしたりコンポートを煮たりするのだけれど、私は時々近所のピザ屋さんが教えてくれた煮込みを作り、おかずとして食べている。

長い時間煮てもマルメロはあまり煮崩れず、しまったリンゴのような食感とさわやかな香りが特徴。全体的に赤っぽくなってしまったけれど、スプーンにのっている手前の方のがマルメロ。

ピザ屋さんはイラン人なので教わったレシピは牛肉だったのだが、豚肉にもよく合う。ギリシャのsalahiさんのブログにも豚肉をちょっとバターと砂糖で炒めてからマルメロと煮るレシピがあって、これもとても美味しい。

ちょっとだけコンポートも作ったのだけれど写真を撮る前に完食…


2月の食費!

2024-03-10 21:26:23 | 街便り
がんばろう!と決心したものの、支出はどうやったらうまく減らせるだろうか?

手っ取り早く私が出費を下げられそうなものと言えば食費だろう。家賃や暖房費、交通費等は下げられないし、私はもともと娯楽や被服美容関連の出費はすごく低いのでこれらで節約はできない。

幸いと言っていいかどうかわからないけれど、私にとってこの国は外食の誘惑があまりない。もともとレストランには縁が遠かった。(カフェにはよく行ったけど。)

だから安い食材を探して自炊をすればいいのだ’けれど、やたらと材料費を下げるというのにはちょっと抵抗がある。これまでずっと肉、卵、牛乳、オートミール、大豆、米など限定ではあるけれどオーガニック物を買っていた。それは自分の健康というよりは環境にいいものを作っている生産者と会社を支援する気持ちでやっていたことだが、節約のためにそれをやめるのは面白くない。


「オーガニックものを買うのは金持ちの道楽」的な批判は日本にもスウェーデンにもある。生活防衛のためにオーガニック物購入をやめたら「やっぱり道楽だったんじゃん」ということになってしまって情けない。

もしオーガニック物が高くて予算オーバーの場合は…スーパーで賞味期限切れ直前の食品を安く購入することによって環境負荷低減に貢献できる。(この記事など参照)そのほか、「地元でとれたものを買う」とか「プラ包装を避けて買う」など、低予算でも環境を考えて食品を選ぶ方法はいろいろあるのだ。

とはいうものの、やっぱりオーガニック物を買い続けたらどうなるのか一度やってみようと思う。勿論オーガニック認証を受けている食品は高いのだけれど、十年前に比べれば価格の差は少なくなってきているし、食費に関しては他にもまだ支出をおさえる方法がありそうだ。

私の場合、市場やスーパーをうろうろしているうちについ魔が差して予定外のものを買ってしまうことがよくあるので、そういうことがないようにまじめに買い物リストを作成したり計画的に献立を立てたりすることが節約への近道かも…

購入したものの一部。ラッキーなことにオーガニックの合いびき肉や牛乳が賞味期限切れ近で割引になっていた。


結局あまり計画性のある食生活にはならなかった😓 が、二月に買った食品類は以下の通り。(星印がスウェーデン又はEUのオーガニック認証印のついたもの)単位はスウェーデンクローナ
*卵10個 46 (値段を見ないように目をつぶって買う)
鶏(2羽)76
*スペアリブ(賞味期限切れ直前 )48
*あいびき 73(賞味期限切れ直前) 
*豚ロース塊肉 147
*牛乳 8(賞味期限切れ直前)
ヨーグルト 13

白菜 43
ポロネギ 11
大根 31
人参 14
ざぼん(3個) 69
きのこ 34
マルメロ 35
パプリカ 15
唐辛子 5 
たまねぎ 10
*レモン一袋 25
コリアンダー 15
イタリアンパセリ 8
にんにく 20
しょうが 20


パン 35 賞味期限切れ含む
*オートミール 1.5kg 33
コーヒー豆 0.75kg 89
*とうふ 3パック 36
*ザワークラウト 25
ワンタンの皮 22
ピーナッツ 24
スピースクミン 8
カルダモン 24

お菓子スナック類 89 賞味期限切れ含む

その他記入漏れ合わせて1151クローナ(約1万6650円)
外食、カフェはゼロ!

思ったよりは少なかったが、やっぱり衝動的に買ってしまったものもある。おかし類をちょっと何とかしないと…😅 

下は衝動買いしたマルメロ。キロ単位ではさほど高くないと思ったのだがマルメロは中身がぎっしりしていて重いので予想以上の出費になった。今後はキロ当たりの価格だけではなくて計ったらいくらというのを確認してから買おう~

2023-12-02 09:47:18 | 街便り

クリスマスツリー設置中

またこの季節

原則として第一アドベントの週まではクリスマスツリーに明かりは灯さない。

今年の第一アドベントは12月4日。もうすぐだ…

例の放置自転車ジャングルにはまだ花がついていた。

…ところが、突然気温が下がり始めて朝も氷点下になり、ちょっと驚く。「北欧なんだからあたりまえだろ」と思われるかもしれないが、南スウェーデンではここ数年暖冬が続いており、気が付いたらダウンジャケットを着る間もなく春になるような気候だった。

窓が凍りついたと思ったら

翌朝は雪がしっかり積もっていた。

 

雪が積もるとあたりがぐっと明るくなる。「暖をとる」みたいな感じで雪に光をもらっているような感じ。

クリスマスのお飾りが灯る一足先に暗かった街が明るくなった。

はー、これで日照時間のやたらと短い季節をやりすごすことができた。

いっぽう放置自転車は…

 

 

 

 

 


紅葉の季節

2023-11-26 10:08:30 | 街便り

いつも数日で終わってしまう紅葉

たいてい二、三日で風に吹き飛ばされてしまう。

下の写真は雑草がからみついてジャングル化しつつある放置自転車。花が咲いている。

新居のアパートの近く。落ち葉をさくさく踏みながら歩くのが楽しい。

アパート引っ越しの準備は完了しつつあるが、それを阻む要因が二つあった。

まず、アパートのエレベーターが壊れていること。(今修理中。いったい何日かかるのかわからない。)

動かないエレベーター。かなりの年代物で、動いていた時も乗るのがこわかった。

このアパートはお年寄りもたくさん住んでいる。9階に住んでいる人はさぞかし大変だろうと思ったら、「買い物などお使いのボランティアをする気がある人はここに名前を書いてください。」という張り紙がされ、あっという間にそのリストが埋まっていた。スウェーデンは近所付き合いが薄いような印象があったけれどこういうことには気軽に応じるのか!とちょっと感動。

もう一つの問題は地下の物置を誰かに占拠されたこと。改修に使ったペンキの残りや床材その他を片付けようと思って持って行ったら、なぜか物置には見覚えのない南京錠がかかっていた。隙間からのぞくと段ボール箱がいくつか積まれている。引き渡しの際にもとの持ち主が物置を空にしており、私がすぐに自分で南京錠をかけるべきだったのだがカラなんだからいいだろうと放っておいたのが間違いだった。「鍵をあけて荷物をどけてください。」と張り紙をするも反応がなく、アパートの管理組合にメールして物置をあけてもらった。地下の物置の物を盗まれたという話はわりと聞くけれど物置じたいを取られるということもあることを学んだ。


2023-10-30 09:48:03 | 街便り

三週間ほど前のこと。

散歩をしようと家を出て十歩ほど歩いたところで聞き覚えのあるあの声が空から降って来た。

鶴だ!

 

スウェーデンの気温が下がり始める秋になると、鶴たちは南欧やアフリカに渡って行く。

隊列を組んだ鶴が空高く飛んでいくのを見ると、「ああ~これから冬が来るんだなあ」とため息をつきつつ暗くて寒い冬が迫ってくることを悟る…というのが毎年の行事となっている。

家の中にいると声が聞こえないのだけれど今日はたまたま外にいたから声も聞けたし姿もおがめた。

携帯で動画もとり、それをこのブログにのせようと思ったら…

 

あらっ Gooブログって投稿に動画を直接アップロードすることができないの??

 

自分でどこかに動画をアップしてそのリンクを張ることしかできないもよう…そうだったんだ…

うーん、ショートビデオとかリールとかいろいろありすぎてどれを使っていいのかわからないなあ、と言っているうちに三週間たってしまった。

 

そんなことをしている間にサッカー観戦のためにベルギーを訪れていたスウェーデン人が「イスラム過激派」に殺害されるというおそろしい事件がおこり(スウェーデン人が狙われた原因はもちろんスウェーデン政府と国民がコーラン燃やしのパフォーマンスを黙認していること。)

…そして、パレスチナで戦争も始まってしまった。

先週の日曜日、買い物に行ったら広場にパレスチナの国旗がびっしりとはためいていて、集会が行われていた。「イスラエルによる報復攻撃を非難するデモだろう」とったのだが、シュプレヒコールでは"Stoppa kriget"(戦争をやめろ)と「パレスチナに栄光あれ」が繰り返されていて、反イスラエル発言は言わないようにという配慮が感じられた。

一週間後の今日もたぶん集会が開かれていただろうと思うが、どんな集会になっただろう。

下の写真は10月22日のもの。スウェーデンに住んでいるパレスティナ生まれの人は8400人。イスラエル生まれの人は2000人程度と言われているが、数世紀前から住んでいるユダヤ人を含めると二万人ぐらいになるとのこと。