長かった夏が遠ざかり、澄んだ空の下に金木犀が咲き、
ぎゅうぎゅう詰めだった心に、ようやく穏やかな風の通り道ができた気がします 。
手放す寂しさを、新しく入ってくるための余白に変える
そんな日々に聞いていた曲たちです。
·映画『時々、私は考える』 より Opening /Dabney Morris
·航海日誌 映画『冒険者たち』 より /Bernard Gerard
·Silver Joy 映画『ホールドオーバーズ』より /Damien Jurado
·Rainbow 「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」より/Vincent Blue
·Heavy Love /Rockon Social Club
·花 /藤井風
·秋、多摩川にて/KAN
·夏、ハイランドフォールズにて/Billy Joel
·落葉のコンチェルト/Albert Hammond
『時々、私は考える』と『ホールドオーバーズ』、どちらも封切は見逃して、ミニシアターで滑り込み鑑賞。
『時々~』は主人公への共感度が半端なく、不思議な色彩の映像美とともに、無性に心地よい作品。
『ホールド~』は、『ネブラスカ』の監督だと映画好きの知人に聞いて楽しみにしていました。
想像よりほろ苦い話でしたが、それこそが人生であり大人なのですね。
70年代の舞台を彩る珠玉のサウンドトラックが、これまたべらぼうに素晴らしかった!
そして「航海日誌」。
アラン・ドロンの映画『冒険者たち』の冒頭、自転車を押しながら登場するレティシア(ジョアンナ・シムカス)と美しく寂しげな口笛のメロディーがあまりにも鮮烈でした。
冒険のスリルと青春の終章が交差する物語の魅力を見事に表現したこの曲、日本では1987年にHONDAのシビックのCMで使用されていて、私はそちらで先に知りました。
さらには、『地下室のメロディー』の音楽がプレリュードのCMに使われていたりと、当時のHONDAのCM担当にはアラン・ドロン好きがいたのではないか? と勝手に推測しています。
余談ですが、父が昔、背広を仕立てに行ったお店で採寸していた時、店員さんに「アラン・ドロンと同じ体型ですね」と言われたことにいたく感激し、その後何十回も自慢していたものです。
営業上のリップサービス……と今ならツッコミのひとつも入れたいところですが、当時はまだカリスマという言葉は浸透しておらず、名前一つで有頂天にもなれる、そんなお茶の間憧れの外国スターが、テレビの中にたくさんいた時代でした。
ちなみに父のもう一つの自慢(?)は「生まれた年がオードリー・ヘップバーンと同じ」というもの。私だって、ウィノナ・ライダーと同学年だぞ(なぜ張り合う)。
実は私も自慢したかったりして🥴
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