昨日から太ももの裏に軽い痛みがある。
念のため、今日一日は山登りを控えた。
午前中暇だからと、掛かり付けの内科に、薬を貰いに行った。
例の逆流性食道炎という持病の薬だ。
いつもは2km程の道のりを歩いて行くのだが、冒頭の理由で自転車で行く事にした。
んじゃ、行ってくらあ。
エレベーターに乗り込み1Fのボタンを押す。
あ!
いけね。
自転車の鍵を忘れたよ。
1Fに降り立つも、そのまま降りずに自分の階を押し直す。
「???」
乗降客から不審な目を向けられるも、そんな事は気にしない。
忘れ物で引き返すのは、茶飯事だからだ。
自宅に戻り、
「おーい、自転車の鍵、取って。」
家内に玄関から声をかける。
さあ、自転車の鍵は持ったし、もう一度降りるベ。
エレベータの前に立ち、上がって来るのを待つ。
あ!
おくすり手帳を忘れた。
またもや引換し、慌てて手帳を探しエレベーター前に戻るも、エレベーターは過ぎ去ったあとであった。
再びボタンを押す。
エレベーター到着。
乗り込み再度1Fボタンを押す。
あ!
携帯。
携帯カバーには、保険証を入れている。
エレベーターの中で舌打ちし、
(またかよ!!)
自分の迂闊さを呪う。
なおも、ポケットをまさぐっていると、
今日、何度目かの
あ!
自転車と言うことで、リュック背負ってたんだった。
もしかして。
案の定、何故だかリュックから携帯が出てきた。
2度目の自宅へのエレベーターとんぼ返りはしないで済んだようだ。
こんどこそ出発だ。
ピューーーーン
寒風吹きすさぶ中、病院に無事到着。
保険証を提示し、診療を受け、
薬局では、おくすり手帳を渡し、薬も受け取る。
やれやれ。
たったこれだけの事を達成するのが、難事業に思えてきた。
さあ、帰ろう。
ピューーーーン
マンション到着。
あ!
鍵、
忘れた。
物忘れなのか、認知症なのか。
真剣に悩んだ方がよさそうだ。