金曜日夜から月曜日にかけては、くじゅうでオートキャンプである。
4日分の酒と食材とパンツを車に積み込んだら、
「しばらく旅に出る。どうか探さないで欲しい。」(私)
「うるさい。とっとと出てけ!」(家内)
家内の優しいはなむけを背中で聞いて、
出発だ。
金曜日は、取り敢えず長者原で車中泊である。
三々五々、3匹の怪しいオヤジが長者原に集合。
雨のそぼ降る高原で、車中宴会が繰り広げられたのは言うまでもない。
土曜日朝。
昨夜来の雨もボチボチと上がる気配である。
朝食を食べ、暫く車中でぼんやりと過ごしていたら、
「おっと、こんな時間だ。そろそろ、温泉に行こうよ。」
筋湯共同浴場(300円)
2mの落差のうたせ湯が有名だ。
午前中という事もあってか、私ら以外に入浴客は誰もいない。
浴場に響き渡るのは、3匹のオヤジの肩を打つ水音だけである。
キャンプ場到着。
久住山荘南登山口キャンプ場だ。
この所の私のお気に入りのキャンプ場である。
お気に入りのその訳は、くじゅう連山の雄大なロケーション。
だがこの日、すっぽりと雲に覆われ、その全貌を見る事は出来ず。
まあ、仕方ない。そんな日もあるさ。
雨が上がってくれただけで十分だ。
毎日が日曜日の私だが、普段は明るいうちから飲む事は控えている。
だが、キャンプの時は別なのだ。
では。
グビリ
例によって七輪を引っ張り出し、なんやかんやと焼く私。
味付けは醤油だけ。
これで十分だ。
「焼けたよ。」
「おー、どれどれ。」
考えてみれば、
昼間っから就寝するまで、休む事無しに、ずーーーーっと、食っては飲みである。
キャンプが健康的な遊び?
誰がそんな事言ったのだ。
明らかに逆である・・・・我々にとってはね。
宵闇が迫り、ランタンに灯がともる頃、
焚火も点火である。
これがキャンプの最大の楽しみだ。
焚火の炎って、なんであんなにずっと見ていられるんだろう。
締めは、なんじゃかんじゃと、有り合わせの物をぶち込んでの鍋となった。
和だか洋だかはっきりしない不思議な味だが、これが絶妙に美味い。
日曜日
わーい!
これが見たかったんだ。
東は大船から西は扇ヶ鼻まで、くじゅうの名峰達が目の前に。
「せっかくやけん二日目は、違うキャンプ場に移動するばい。温泉併設がよかね。」
朝飯を頬張りながら、メンバーからの提案あり。
ふむ。
それもよかろう。
ならば・・・
ここだ。
泉水グリーンパークだ。
露天風呂は、14時から翌日9時まで入れる。
暴飲暴食で疲れた体と内臓を、温泉でゆっくりと休ませたら、
またこれだ。
暴飲暴食の始まりだ。
場所を変えても、相変らずのバカ話で盛り上がる。
どんな話かって?
前も書いたじゃないか。
んなもん、
嫁の悪口に決まってる。
この場にヤツらがいたら、怒りで卒倒してしまうくらいの罵詈雑言の嵐である。
だご汁美味し。
だごは滑らか、根菜と鶏の出汁も最高。
三日三晩続いた暴飲暴食も、そろそろ終わりを告げようとしている。
年に数回のオヤジだけのキャンプ。
いいものだ。