馴染みのキャンプ場のすぐ近くに、宝八幡宮という紫陽花で有名な古社がある。
一昨年の夏だったか、紫陽花見物をしていたら、その裏山の中腹にあると言う『妙見宮』の事を知り、登ろうと思い立った。
「たかが裏山、何ほどのことがあろう。」
山靴の用意もなく、サンダルに毛が生えたようなスニーカーでだ。
ところがどっこい、山を舐めてはいけない。
これがもう何と言うか、、、
急登に次ぐ急登なのだ。
結局、何度もすっ転び、挙げ句の果ては、スニーカーまで脱げてしまう体たらく。
結局、中腹付近で断念した苦い思い出がある。
今回2年越しのリベンジである。
では、スタートだ。
洞窟の中に祀られる妙見宮。
そこからは、くじゅう連山の全景が望めると言う。
しばらくは杉林の中を行く。
杉林を抜けると、冒頭に書いたとおり、急に傾斜がきつくなってくる。
途中途中に、幾つかの祠がある。
妙見宮分岐手前までやってきた。
蟹になって進めとある。
妙見宮まで150mらしいが、
折角だから、本体である宝山の山頂に先に登ってしまおう。
倒木が行く手を阻む。
ただし、コースサインが丁寧に施されていて、初めてでも道に迷うことはない。
ついでに書いておく。
山頂からの下りの際、この巨岩からヨッコラセと降りた途端、枯れ葉で足を滑らせ、滑り台状態で2メートルほど滑り落ちている。
何度も言う。
低山だからと舐めてはいけないのだ。
稜線が見えて来ると、ようやく傾斜が緩やかになる。
稜線に出たら、そこはなんと林道だった。
キャンプ場のオーナーの言によれば、
「宝山の頂上なら、車で行けるばい。」
それ聞きたくなかったぜ。
山頂到着。
林道の脇に、こんな姿でポツンとあった。
そんじゃ、妙見宮分岐まで引き返そうかな。
先ほど書いた通り、岩場で滑った後、妙見宮分岐まで戻って来た。
ははあ、ここからが蟹歩きか。
ロープを掴んで斜面を行く。
二つの別社を回り込むように進むと、
やっと妙見宮が見えて来た。
ワーイ ヘ(^o^)ノ
腰に手を当てスキップして渡りたい所だが、左下は断崖絶壁である。
最後まで慎重に歩いた方が身のためだ。
妙見宮
意外にも中は広く、普段からよく手入れがされているのだろう。
塵ひとつ落ちていない。
そして、振り返れば、
くじゅう連山の絶景である。
祠にどっかりと座り込み、絶景に向かい、たこ焼きパンを頬張る。
いと美味し。
2年越しの目標達成である。