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Tシャツとサンダルの候

クーポンの女

「ただいまー。」


2泊3日の旅行から、ヤツが帰ってきた。



「これが正倉院。教科書で見たとおりやった。」(家内)

「ほほう。」(私)


数年前、奈良に一人旅をした際は、正倉院の敷地内にさえ、入れなかったんだよな。

いいなあ。



「これは、正倉院の宝物の展示がされてた国立博物館の裏。」

「何で…裏を撮るですか。」



「伽藍神立像。修行を怠る仏を懲らしめる神様げな。」

「撮影できたちゅう事は、国宝とかじゃないな。」

「まあね。あと、お土産は・・・」



「全部食い物やんか。」

「だって、関西用のクーポンば使えるとこなくて。こんなのしかないとよ。」


2泊3日の2泊はフェリー泊、奈良滞在は実質数時間。

何しろ、凄まじい弾丸ツアーである。

貰ったクーポン券を使える場所など、はなから一箇所だけだったらしい。


「選択の余地とか、なかったっちゃけん。」


「その代わり、福岡で使えるクーポンでこれ買った。北野の酒蔵のお酒。」


何も地元の酒を買ってこなくても・・・

まあよかろう。

要するに、土産は全部クーポンって事ね。


「早速、冷蔵庫に入れて、今晩キュイっと。」

「駄目、高かったっちゃけん!」

「高いも何も、クーポンじゃろもん!」





・・・クーポン女め。

コメント一覧

minou_yamatai
なるほど。
でも、「高かったからすぐに飲むな」は断固抗議したい!
Tomi
これこそクーポンの正しい使い方です。
我が家の対馬旅行の時もすべて酒、つまみ、お土産で使ってしまいました。
その後の長崎でのクーポン付き食事の後も同じように酒とつまみ、これ王道です。
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