日曜日の九重に引き続き、月曜日も山だ。
連日の登山である。
『物好きにも程がある』と言う意見もあろうかと思うが、耳は貸さない。
この日、よく山にご一緒する先輩と、その友人の方と3人で登った。
中岳ロープウエイ駅駐車場から出発。
自動車道脇の歩道を進む。
前回の噴火の爪痕がいたるところにある。
「こんなのに直撃されたらひとたまりも無いですね。」(先輩)
砂千里。
『月世界を彷彿させるような光景』と前回書いた気がするが、無論、月世界など知りはしない。
今回は、木道を途中から降り、妄想的月世界散歩である。
この造形は、どのようにして出来たのだろう。
中岳稜線までの岩場に差し掛かる。
このコース唯一の難所と言える崖である。
途中の岩場で休憩。
何だ、そのポーズ!
昨日から、おかしくなってるぞって?
・・・私も少しは思ってる。
中岳火口。
硫黄臭い匂いが、ここまで漂ってくる。
稜線まで、あと少しだ。
眼下には歩いてきた砂千里が見える。
阿蘇山らしい、地層むき出しの荒々しい風景。
巨岩が見えてきた。
このキツイ登りも、もうすぐ終わる。
中岳稜線だ!
稜線の上に出る。
根子岳の鋸頭と、高岳の姿を見る事が出来る。
中岳稜線漫歩。
キツイ登りを終えた後のご褒美である。
中岳頂上が見えてきた。
ゲホゲホ!
全員、咳が止まらなくなってきた。
「刺激臭がきつくなってきましたね。喉がちょっと・・・」
現在は一旦大人しくなったとは言え、中岳が有毒ガスを吐き続ける山である事を忘れてはならぬ。
中岳山頂に留まるのは、チョイの間にしといたほうがよさそうだ。
高岳へ向かう。
暫く稜線を行く。
ここから登りとなる。
阿蘇山ブルー。
雲一つない、紺碧の空が広がる。
「この天気が何よりのご褒美ですね。」(先輩)
高岳山頂。
天狗の舞台が見える。
6月は、あの付近に広がる、ミヤマキリシマのピンクが素晴らしかったな。
北方に横たわる九重連山。
昨日は、あそこからあそこを歩いていたんか、俺。
下山後、中岳火口にも立ち寄る。
沸き立つエメラルドグリーンの湯だまり。
不思議なもので、遠く離れた中岳山頂であれだけ刺激的だった火山性ガスが、火口間近では全然平気である。
日月と、九州を代表する山を連チャンした。
若干、筋肉痛である。
だが、両日とも天候に恵まれ、最高の山登りとなった。
私のテンションが上がって、少し変になったのも、無理からぬことなのだ。
この後も、今週は予定が目白押しである。
誠に忙しい。