北海道から帰ってきた時点で、もう九重に登りたくなっている。
羊蹄山に登らなかったのが、よっぽど心残りだったようだ。
登るなら、台風が来る前の月曜がいいだろう。
「んじゃ、行ってくる。」(私)
「ふにゃ?」(家内)
早朝6時に出発である。
この日、5時過ぎに来客がある予定になっている。
少なくとも3時には、九重を離れなければいけない。
駐車場について、靴を履き替えていると、隣に停めている紳士から話しかけられた。
「どちらの山へ?」
「決めてないです。おたくは?」
「私は7座登ろうかな。近々北アルプスに行くもんで、体慣らしを兼ねて。」
「ほほう。じゃあ、私も四つ五つぐらい登るかな。」
7座は時間的に無理だが、
牧ノ戸~星生山~天狗ヶ城~中岳~稲星山~久住山~牧ノ戸なら、十分3時には間に合うだろう。
牧ノ戸駐車場を8時に出発である。
沓掛山を過ぎて、ヒヨドリバナが咲く小道に差し掛かる。
そこには、沢山のアサギマダラがヒラヒラと舞っていた。
羽を広げてくれよ。
暫く待っていたが、中々言うことを聞いてくれない。
5座を登るなら、ここでゆっくりも出来ないし、いつまでも待ってらんないよ。
またな。
ヤマアジサイ
ママコナ
サイヨウシャジン
コバギボウシ
色とりどりの花々が咲く登山道を行くと、やがて星生別れに差し掛かる。
先ずは一座目、星生山だ。
シモツケソウ
よっこらせっと。
はい、到着。
風が実に心地よい。
扇ヶ鼻(右)と肥前ヶ城(左)。
先ほど会った駐車場の紳士は、扇ヶ鼻、星生山、久住山、稲星山、白口岳、中岳、天狗ヶ城の7座と言ってたっけ。
今頃は扇ヶ鼻山頂かな。
休む間もなく、稜線伝いに星生崎へ。
山頂直下の岩場だけは、ちょいと慎重に。
硫黄山の噴煙は今日は少なめである。
ゴジラの背中。
あれを超えれば、星生崎だ。
星生の窓。
毎度のことながら、自然とは、摩訶不思議な造形を造りだすものである。
星生崎から。
話は変わるが【星生山】って、漢字変換出来ないのだ。
星、生、山と一文字毎に、キーボードを打たねばならぬ。
誠に面倒くさい。
避難小屋が見えてきた。
阿蘇方面は雲の中である。
ノリウツギ越しに、星生崎を振り返る。
2座目は天狗ヶ城である。
青き湖水を湛える御池。
正面稲星山の背後は一面の雲海である。
天狗到着。
中岳と大船山の2大スターの揃い踏みだ。
次の目標中岳と稲星山。
ちょいと休憩だ。
フーー
では、3座目にかかろうか。
続く