コロナのせいで、3年間中止となっていた『五條家御旗祭り』。
数日前の、隈本家旧宅を訪ねた際、
「そう言えば、今年は再開されますばい。」(案内係)
「ほんなこっですか(本当ですか)!そいは行ってみらんと。」(私)
そう言う訳である。
甚だ恐縮だが、今回も南北朝関連の投稿となる。
五條家御旗祭りとは、
後醍醐天皇により、九州に下向する親王に下賜された金烏の御旗や、
後醍醐天皇、後村上天皇の綸旨、五条家文書等々、
五條家に伝わる貴重な品々が、年に一度だけお披露目される日である。
五條家を簡単に説明する。
後醍醐天皇の命をうけて、都から懐良親王に付き従った公家で、親王の養育係兼執事と言った家柄である。
南北朝合一後も都へは戻らず、この地に土着した。
到着した時刻は、来賓を集めてのセレモニーの最中だった。
一般公開は、これが終わってからとなっている。
駐車場の元小学校跡で、式次第の様子が大型モニターで見られるらしい。
一旦、駐車場へUターンである。
第25代五條家当主
来賓の中に栗原某という、この近辺出身の地方議員が見える。
名字からしてこの先生は、五條氏と共に都からこの地にやって来た武家の子孫だろう。
モニター越しに見る空間は、まるで時が止まったかのようだ。
一般公開の時間となった。
再び五条家旧宅へと足を運んだ。
五条家当主により、お宝の由来や、保存に当たっての苦労話などが披露される。
それにしてもこの人の多さ。
他人の後頭部しか写せない。
金烏の御旗
「金烏とは太陽を意味します。」(当主)
「複数あった筈ですが、今はこれしか残っていません。」(同)
後醍醐天皇綸旨他
五條家初代頼元着用の甲冑
公家である五條家は、後に武家となり、最後は柳川藩に仕えた。
無料で、多数の重要文化財を一般公開。
これだけでも、最敬礼せねばならないところだが、
何と、ご接待所まであるのだ。
「どうぞ、お入りになって、お昼ば食べてって下さい。」
無論これもタダである。
信じられるだろうか?
家内と二人、深々と頭を下げたのは言うまでもない。
食べ放題の三種お握りに、
暖かいだご汁、
見ただけで美味いに決まってる煮しめに、
絶品の漬物
全部美味い。
タッパーに入れて、持って帰りたいほど美味い。
頂きまーす!
続く