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Tシャツとサンダルの候

霧にむせぶ平治岳を行く

クライマックスと呼ぶべき時間が、九重連山に訪れている。

この時期、ミヤマキリシマの磁力に引き寄せられた人々で、山々が賑わうのだ。

中でも、平治岳はエース格である。

 

九重山開きの翌日。

男池駐車場には、8時半ごろ到着した。

2面ある駐車場も、既に満車状態である。

だが、

予想はしていたものの、山にはぶ厚い雲が。

見上げて嘆息してても仕方がない。
 
とにかく、出発だ。

新緑の緑に染まってしまいそうな、男池園地を通り、

 

手付かずの原生林の森を行く。

バイケイソウが大繁殖している。

巨岩に根を巻く木々。

 

かくし水を通り、

 

ソババッケを抜けると、

 

大戸越しまでの岩場が始まる。

今更だが、人が多い。

御覧の様に大渋滞である。

 
苔むす岩に積み上げられたケルン。
 

前方が開けて来た。

大戸越しだ。

 

 

果して、今年の平治岳ミヤマキリシマは・・・・

 
ワクワク

 

 

 

 

 

 

 

うひゃー、やっぱしね。

 

確かに、去年に比べれば、今年のミヤマキリシマは、裏作のようだか、それ以前に、

視界がこれじゃあね。

 

遠景をカメラに収めるのは、諦めた方が良さそうだ。

 

何はともあれ、平治岳に取り掛かろう。

 

南峰岩稜が霧に浮かんできた。

 

これから咲こうとしている蕾もあるが、既に萎れている花も多い。

 

 

南峰頂上には、たくさんの人影が見える。

 

南峰頂上。

 

休む間もなく、本峰へ。

昨日来の雨で、全般的にトレイルはぬかるんでいる。

今日は着替えを持ってきていないし、スっ転ばないようにしないと、車のシートに座れなくなるぜ。 

本峰が見えてきた。

 

ドウダンツツジ 

 

平治岳本峰。

芋洗い状態である。 

頂上には留まらず、とっとと西尾根へ。 

 

途中で、頂上を振り返る。

 

本来なら、この霧のずっと先まで、ピンクに覆われているのだが・・・

 

 

霧の、、、、バカ!! 

霧に向かって悪態をついていたら、腹が減っている事に気付いた。

飯にしよう。

 

霧に包まれても、カレーうどんは、

 

 

旨し。

 

 

昼食後も、霧の中に浮かぶ、幻想的ともいえるピンクに見とれていると、

 

 

!?

 

ポツポツと降ってきようだな。

そろそろ降りるか。 

下山時に見かけた、白いミヤマキリシマ。

 

坊がつる方向のガスが、少し取れてきている。

この日、この時間、この場所でだけ、九重の展望が開けた瞬間である。 

 

 

さあ、すっ飛ばして降りよっと。

 
 
 
 
 

男池湧水群まで降りて来た。

干上がった体を潤そうと、銘水を汲む。

 

ゴクリ

 

冷たーい。甘ーい。

生き返ったぜ。

 

 

 

来週、もう一度九重に登るつもりだ。

こうなったら、天照大御神は当然の事、ガーナの神オニャンコポンや、ザンビアの神ニャミニャミも引っ張り出してきて、祈っておかねばならぬ。

 

 

 

晴れさせ給え、晴れさせ給え晴れさせ給え・・・・

 
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