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Tシャツとサンダルの候

北アルプスの大パノラマを望む

 

10月23日。

 

この旅の主題が訪れようとしている。


主題とは、 

『北アルプスの風景に身を置きたい!』 

である。


といっても、ロープウエイを使っての、なんちゃって登山ではあるが。 

それに加え、生憎と23日は、もこにステロイドを与える日に当たってしまった。

ステロイドの日は、長時間、もこから目を離す事が出来ないのだ。

工程を短縮せざるを得ない。

新穂高駅からロープウェイに乗り、西穂高駅まで一気に標高を稼ぎ、

西穂高駅からは登山道を登り、西穂山荘を経由して、西穂丸山までの工程とした。

ロープウェイ駅の駐車場。

既に北アルプスの山塊が眼前に伸し掛かってくる。 

ロープウェイは二つの駅を乗り継ぐ形になる。

2番目の駅を過ぎると、早速、格好良すぎる槍の姿が。

西穂高駅から少し進むと、登山道が始まる。

 

 

左手には西穂高が圧倒的な存在感で聳え立つ。

 

空の背負子を降ろして、休憩しているオジサンに出会った。

 

「歩荷さん・・・ですか?」

「いえ、山道整備をしてます。」

 

背負子に大きな岩を担いで、崩れた登山道に置いてるのだそうだ。

深々と頭を下げるほかない。 

山荘が見えてきた。

 

1時間10分で到着だ。

 

小休止の後、西穂丸山に向けて出発。

 

ゴツゴツとした岩場を登ると、

 

 

ハイマツが覆う稜線に出る。

その先には、西穂高岳が聳え立つ。

西穂独標なんて、言ってみれば、すぐそこではないか。

ウウウ

もっと先に進みたい。独標までとか・・・

 

「よか!もこが待っとる。」(家内)

 

独標には人影も見える。


「ほら、人が立っとるぞ。」(私) 

「降りるぞ!」(家内)

「あ、はい。」

 

下る途中で、オジサンと青年が、遠くを指さしながら、何やら話し込んでいる。

 

「あれって、多分富士山です。」(青年)

「あ、そうなの?」(オジサン)

「え、どこどこ??」(私)

 

不躾にも、二人の会話に口を差し込む私。

右側の黒い稜線左に、うっすらと山影が見えるのが、そうだと言うのだ。

嘘か誠か分らぬが、取り合えずパシャリしておこう。

ここぞとばかりに、画像右手奥のうっすらとした山並みを指さし

 

「そんじゃあ、あれは?」(私)

「白山です。」(青年)

 

「じゃあ、あれは?」

「前穂高です。」

 

すっかり青年を独占である。 

「下に見えるのは上高地だよね。」 

「あ、そうですね。」 

「じゃあ、あれは?」

「手前は焼岳。向こうは乗鞍です。」 

「ヒョエー!乗鞍って、明日登る予定なんだけど・・・」 

「冠雪したみたいですね。」

話し込みながら降りている間に、西穂山荘がすぐそこに見えてきた。

 

あ、先程の山道整備のオジサンだ。

どうやら、一段落したらしい。

お疲れさまでした。 

パンなどは持ってきてはいるが、折角なので、山荘で昼食を摂ることにした。

 

北アルプスの空気が調味料である。

醤油ラーメン美味し!

 

 

飯を食って、人心地着いたら下山である。

「ゴゼンタチバナの実だ。かわいかー。」(家内)

 

「ツルリンドウかな?」(家内)

 

西穂高駅には1時間ほどで到着。

最後に屋上展望台から、大パノラマを展望する。 

雪を被った槍ヶ岳、大喰岳、中岳他。

 

こちらは、先程まで居た西穂山荘だ。

 

西穂高。

 

有名なジャンダルムだ

下から見ているだけで、下っ腹がムズムズしてくる。 

笠ヶ岳と・・・他は忘れた。 

この山塊って、驚くべきことに、カルデラの跡なんだとか。  

ロープウェイで下山途中、何やら箱内が騒々しくなった。

聞けば、ツキノワグマの子熊が木の枝に登っているのだそうだ。

生憎と反対側にいたため、全然見る事できず。

残念!! 

今日の温泉は奥飛騨の湯 900円

ちょっとお高いが、湯の華舞い散る硫黄泉である。

 

宿泊は乗鞍高原駐車場。

走行距離78km 累積走行距離1274km

コメント一覧

minou_yamatai
ロープウェイの展望台からの眺めだけでも、十分満足できますよ。
Unknown
たっぷり、ブログ楽しませていただきました!
それにしても凄い、光景ですね!
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