10月13日
仙台から乗り込んだ船は、太平洋フェリー。
名古屋~仙台~苫小牧の航路となっている。
価格の割には、装備が充実しているし、なんと言っても乗組員の対応がいい。
次回、北海道を目指す際は、是非ともこの航路を利用したいものである。
そんなことを思いながら、デッキでアイスコーヒーを飲む私。
もうすぐ伊勢湾に侵入する時間だ。
そうこうするうち、名古屋港が見えてきた。
帰り支度をしなくっちゃ。
車に乗り込んで待機。
前方ハッチが開く。
名古屋からは、高速を爆走するのみ。
ブイーーーン
50代の私なら、名古屋ぐらいなら車でひとっ飛び!
だったが、
さすがに運転の体力は衰えている。
宮島SAで力尽きてしまった。
疲れた。
今日は、ここをねぐらとするか。
走行距離525km 累積走行距離3329km
10月14日
トラックのアイドリングに眠れぬ朝を迎える。
ふあ~~
んじゃ、出発するか。
ブルルン
おや?
SAの出口に、こんなプラカードを持った青年が。
(これは別のPAで撮った再現画像だ。要するにやらせである。念のため)
「北九州のどこ?」
「行きたいのは福岡です。」
「乗ってけ。連れてっちゃる。」
「あざーす。」
このパターン、以前もあったような。
聞けば、神奈川の人間で、就職も決まり暇なので、こんな旅を思いついたんだとか。
「ふーん。で、ここまで何日かかった。」
「4日です。漫画喫茶とかで寝てました。」
今時の若者は逞しい。
大学の専攻は、スポーツトレーナーらしい。
「俺、股関節痛があってさ。体の手入れとかどうしたらいい?」
「あ、ストレッチとか、筋力アップが大事ですね。」
他にも、旅の事、キャンピングカーの事、仕事の事、はたまたスラムダンクの話で盛り上がり、あっという間に関門海峡である。
旅は道連れとは、よく言ったものだ。
九州道から福岡都市高速に乗り換え、一般道へ。
「んじゃここで降りな。博多駅ならすぐそこたい。」
「有り難うございます!本当にお世話になりました。」
旅を終えた俺から贈る言葉は、これだけだ。
楽しめ!
走行距離308km 累積走行距離3637km