ウメの太ももに、小さなおできが出来ているのに、家内が気づいた。
皮膚炎かもしれぬ。
念のために、病院に連れて行った。
「肥満細胞腫と思います。言いづらいけど・・・悪性です。所謂、癌ですね。」(獣医師)
思いも寄らぬ言葉に、呆然と立ち尽くす私達。
『悪性』
『癌』
この二つのワードが、頭の中をグルグルと回るばかりである。
そんな私たちを慰めるかのように、獣医師は言葉を繋ぐ。
「ただ、悪性と言っても、良性的経過を辿る事が多いです。」
「良性的?」
肥満細胞
肥満とは何の関係もなく、アレルギーや炎症に対応する免疫細胞の事。
腫瘍の発症形態は、内蔵型と皮膚型があり、
「猫ちゃんの場合、皮膚に発生するものは、多くは転移しにくいと言われてます。」
手術で切除してしまえば、完治も見込めるとの事。
手術は、患部の回りを3cm程度、余分に切り取るらしい。
患部は太もも後ろ。
現在、約7mm程の範囲が赤く腫れたようになっている。
本人は痛くも痒くも無いようで、至って元気である。
相変わらず天真爛漫に過ごしている。
術前検査は1週間前に済ませた。
手術は明日である。
ウメの厄難が、無事に去ってくれますように・・・