二日目朝
寒い。
朝一番から火を起こす。
朝食は、オムレツに野菜サラダ。
カップスープを添えて。
健康的じゃね?
健康ついでに食後の散歩だ。
キャンプ場を出て、トンネルを抜けると、
龍門の滝が見えてくる。
滝を横に見、そのまま暫く行く。
宝八幡宮大鳥居が右手に。
龍門の滝に来るようになって20数年。
未だにここは訪れたことが無い。
登ってみよう。
汗をかいてきた頃、石段が見えてくる。
紫陽花が有名らしい。
往復でちょうど1万歩。
そこそこ傾斜もあって、いい運動になった。
キャンプ場に戻り、一人焚き火の番をしていると、三々五々とメンバーが集まり出す。
この日のメンバーは、いつもの長崎と博多の義兄。
大分の友人家族、それにバイクでやってきた鳥栖の友人だ。
この鳥栖人。
この日、私の車のバンクベッドに寝る運命である。
悲劇と言っていい。
私の歯ぎしりと鼾に耐えられるか!
集まれば焚き火を囲み、酒を片手に馬鹿話。
やる事に微塵のブレも無い。
本日の横綱は、なんと言っても伊佐美だ。
私の愛酒極楽と喜多屋特別純米は、伊佐美の露払いとなろう。
この後、余市5種(撮り忘れた)も登場。
テーブルに花を添える。
七輪ではししゃもが焼かれ、
こちらはイカの一夜干し。
ビール、酎ハイ、日本酒、焼酎と駒を進め、ついに余市にたどり着く。
キューイ
やっぱ、うめえな!
「おいちゃん。会津若松の地酒もあるよ。」
「何ですと?」
双六は振り出しに戻る。
この後、少々お見苦しい図柄を掲載する。
閲覧注意!
扁平足と外反母趾自慢の図。
「あーたもヒロちゃん並みに扁平足やんね。俺見て。全然ノーマルよ。」
「ほんなこと!綺麗な足の裏しとるねえ。」
ジジイが足の裏自慢である。
どれどれ私もと、靴下を脱ぎ出すジジイまで。
まったく・・・
若い頃、
60過ぎた人間なら、きちんとした良識と常識と見識とを持っている。
従って分別の塊であり、馬鹿なことなど決してしない。
そう思っていた。
なのに、
そろいもそろって、
何てザマだ!!
そうこうするうち、熾火にサツマイモが放り込まれた。
スモークも出来上がりだ。
その他ポトフやアヒージョなんてお洒落なものも。
人工衛星が真上を通過する間だけ、口をあんぐりと開けて夜空を見つめるも、
通り過ぎたらまた馬鹿話。
とかく酔っ払いというヤツは・・・
翌朝。
「歯ぎしりとかせんやったよ。ぐっすり眠れた。」(鳥栖人)
ぐっすり眠れたとは、誠に同慶の至りである。
……残念。
翌朝も七輪は大忙しである。
色んな物が並べられた。
食って飲んで焚き火して、大いに語り、且つ笑う。
またいつか、どこかで!