今日は朝から、薄曇りの天気である。
炎天下の自転車漕ぎが苦手な私。
こんな日こそ、自転車日和ではないか。
県道から国道3号を進み、熊本県との県境付近まで漕いで行き、そこから折り返した。
何故か順調だった。
股間もへっちゃらだし、肩も腰も痛くない。
いつもよりスピードだって出ている。
問題は、このコースが車が多い事だ。
漕いでる直ぐ傍を、大型のトラックがビュンビュンと追い越していく。
はっきり言って、かなり怖い。
幸い、歩道が広くなる地点まで来た。
よし、歩道を走ろう。
この判断が災いした。
歩道側にハンドルを切った瞬間だった。
車道と歩道の段差の間に、けっこうな砂が溜まっていて・・・
ガシャーン
ブレーキをかける間もなく転倒。
左斜め前方へ、自転車ごと1m程横滑りである。
イテテテ
左肘と左膝を派手に擦りむいてしまっている。
他は、右膝は打撲。
指も何本か打撲と擦過傷がある。
骨は異常は無さそうだが、とにかく、肘と膝の出血が酷い。
漕げない程の痛みは無いが、この時、私の脳裏に浮かんだのは、
『こりゃ、血だらけで漕いでる姿って、相当見っともないぞ。』
である。
家内に電話をかけ、迎えに来て貰う事にした。
約40分後、
家内は、私の言う『見っともない姿』を見るなり、
「整形外科に行って来んね!」
「見っともなかやん。」
「縫わんと治らんよ!」
「グムムム」
ヤツの運転で、掛かりつけの整形外科に向かう事に。
「先生、どうでやんしょ。」
「膝は傷が深かですよ。縫わんといかんです。」
「するってえと、なんですかい?明日は山は無理でやんすかね。」
「江島さん!言っておきますが、大した怪我ですよ、これは。怪我の範囲も広いし。」
「ははあ。」
「抜糸が済むまで山はおろか、長い距離は歩いちゃダメです。」
そんなにムキにならんでも・・・
もしかしたら、
「なあに、こんな怪我。お茶の子さいさいでさあ。」
ってな事言うかと思ってさ。
念のために聞いただけだ。
「破傷風の注射もしておきます。それと、今日はお風呂も控えて下さいね。」
「・・・・・・」
肘は、擦り傷だけである。
但し、『盛大な』と言う形容詞が付くが。
膝は擦り傷の他に、ざっくりと切れていて、8針縫ったとか言ってたな。
柱に膝をぶつけでもしたら、3mは飛び上がりそうだ。
まだ血の匂いがするのか、私が帰るや否や、心配のあまり、執拗に足を舐めまわすもこ。
もこ。
気持ちは嬉しいけど、もう治療して貰ったから。
お前の唾液療法は、今度にするよ。
さてさて、梅雨の長雨も漸く通り過ぎ、
『さあ、やっとこれから山だ!』と言う時に、この有様である。
まったく、
トホホである。