樫原湿原から、コアジサシの営巣地へ廻ってみた。
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この時間、親鳥は少ないらしい。
殆ど見えないが、えーっと、雛がいた巣は・・・
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「あ、あそこ。この前より大きくなってるね。」
「あの2羽の雛と、もっと小さか雛がおったろうが。襲われとらんじゃろね。」
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「うんにゃ。土管の中にいた。今は奥に入って見えんけど。」
何はともあれ3羽の雛は、今のところ息災のようである。
「あ!!」
「何ね、急に。」
「ウメの昼ご飯、入れるとば忘れた!」
我が家のウメ。
朝の6時、正午、そして夕方6時になると、判で押したように、
「フニャニャー」
カリカリを餌入れに満たすように要求してくる。
その腹時計の正確さたるや!
私は密かに、クオーツが内蔵されているとにらんでいる。
そんな訳で出かける場合、昼の分も入れておかないと、大変な事になるのだ。
「大変だ!とっとと帰るぞ。ウメが激怒しとる。」
ブイーーーン
我が家到着。
「ウメさーーん。」
恐る恐る居間に入る私達。
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「荒れ狂っとらっしゃたみたいね。」
「・・・・・・」
薙ぎ倒された背もたれ、引き剥がされたカバーが、ウメのその時の心情を物語る。
大惨事である。
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普段なら玄関まで出迎えに来てくれるウメ。
ソファーに寝そべったまま返事もしない。
「今から、ご馳走ば出しますから。」
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普段より多めにチュールを入れて、ご機嫌を取る始末。
「フニャーー(怒)」