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Tシャツとサンダルの候

張り紙とは裏腹に


昨日

買いたい物があり、家内と昼頃外出。


「先に昼飯食って行こうか。」



「だるま食堂?」(私)

「前は違う店だった気がするけど。最近できた店じゃない?」(家内)


ふーん。

名前が気に入った。ここにしよう。




「いらっしゃいませー。」


店内は5坪ほどの広さで、L型のカウンター席のみ。

厨房には年配のオジサンが一人立っている。


いいじゃん。

俺にはドンピシャリだ。

さて、何にしようかな。



ん?



脳が低下って・・・

わ、分かった。

俺も自信無いけど、二人分ならなんとか計算出来るよ。


「大将、チャンポン(650円)とあんかけ焼きそば(650円)ね。」

「へーい。」



厨房にはガス台が2個置かれ、同じ大きさの中華鍋が乗っている。

それぞれに、チャンポンと焼きそばの具が放り込まれ、時間差で炒められていく。


ガチャ、ガチャ、カシカシ


中華独特の鍋振りの心地よい音が、店内に響き渡る。


ガチャン、ギーギー、ガッチャゴチョ!!


と言うか・・・


爆音と言い換えたい。

大将、乗って来たのか、鍋振りに拍車がかかってきた。



ガギガギ、ガッチャーーン!!



厨房は、まるで戦場である。

張り紙の内容とは裏腹に、凄まじい体力である。


「焼きそば上がり!」


大将渾身の力作、あんかけ焼きそばの出来上がりだ。

蒲鉾は炒めずに、最後にあんの上に乗せるのが、ここの流儀らしい。

オイスターソースベースの味付けで、


「美味しか。」(家内)


らしい。



「チャンポンお待ち。」


続いてチャンポンの土俵入りだ。



蹲踞に構えるチャンポン。

気合がみなぎっている。



いただきまーす。


ズズズ


スープはマイルドな仕上がりで、豚骨臭に慣れた私には少々物足りないが、しかし、これはこれでありだ。

豪快に炒められた具は、期待通りの香ばしさ。

さっと煮込まれた麺も、適度にスープを吸っていて、これまた基本通りだ。

チャンポン大正解。


「ご馳走様。」(私)

「お口に合いましたでしょうか?」(大将)

「うん、美味しかった~。えーっと、5000円札からでいい?チャンポンと焼そばやから・・・」

「おつりは3700円ね。」


計算出来るやん。

それも瞬時で!


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