今年も、英彦山からヒメシャラの便りが聞こえてきた。
となれば、クリンソウはどうだろう?
大山蓮華は?
「英彦山に行ってくる。」
何やかやと、適当にザックに詰め込んだら出発だ。
9時半過ぎ、参道近くの駐車場に到着。
石段をえっちらと登っていく。
参道脇のクリンソウの群生地は・・・
残念。
クリンソウは間に合わなかったか。
ヒメシャラはどうだろう?
咲いてる、咲いてる。
蕾も多く、咲き始めってところかな?
花弁の一枚に、ピンクの縁取りが現れるのが特徴。
英彦山固有のヒメシャラだ。
控えめなアクセントが、なんともお洒落じゃないか。
予定としては、先ずは表参道を行き中岳へ。
その後、南岳から鬼杉、玉屋神社を経由して下山する。
少し長めの山行になる。
筈だが、、、、
下津宮。
延々と続く石段。
鎖場を過ぎると、
中間地点の中津宮だ。
ヤマゴボウ。
行者堂。
このコースを選んだのは、この花を確認しておきたかった事もある。
大山蓮華。
思った通り、少し早かったようだ。
大山蓮華を横目に見て、最後の石段を登って行く。
霧の中に、英彦山神宮上宮が見えてきた。
しかし、
倒壊の恐れありとの事で、立入禁止となっていた。
ここ数年、建屋の傷みが加速度的に進んでいて、密かに心配はしていたが。
ついにか。
迂回路を通り、中岳山頂へ。
取り敢えずベンチに座り、ポットに入れたアイスコーヒーで喉を潤す。
ついでに、これから先の事を考えてみた。
山飯を食うには早すぎるし、
さて、どうしよう。
予定していた方角を見ると、雨雲が乗っかっている。
予報では降らない筈だが、
前日、天気予報を信じて耳納山に登り、服を濡らしたばかりだ。
やーめた。
鬼杉経由は取り止めて、とっとと降りよう。
そうと決まれば、歩荷道をすっ飛ばし、ひたすら下山するのみだ。
ドピューン
昼前に駐車場に到着。
長めの山行どころか、英彦山中岳往復の最短記録である。
何か・・・英彦山に登った気がせん。
しかも、予想に反して晴れてきたし。
ま、いいか。
大山蓮華が咲く頃に、また登ろっと。