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大学新入生友達づくりを支援

2014年04月12日 17時10分24秒 | キャリア支援
大学新入生友達づくりを支援 
交流会開催、フェイスブックも活用

産経新聞
2014年4月10日(木)21:05

4月は大学の新入生にとって新しい友人と出会ったり、
サークルやクラブ活動の新入生歓迎会に出席したりと人間関係が広がっていく季節だ。
しかし、最近は友達づくりに大きな不安を感じている人も少なくない。
こうした中、上級生らが新入生を対象に入学前に交流会を企画したり、
大学側がインターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」に
新入生交流のグループを立ち上げたりするなど
各大学でさまざまな支援が進んでいる。
(横山由紀子)

写真:メールアドレスなどを交換し合う
「ホッとしています」
3月28日、大阪大学豊中キャンパス(大阪府豊中市)。
同大生協学生委員会が主催する、
新入生を対象とした学部別交流会が開かれ、
法学、工学、理学、人間科学の各部の新入生約90人が参加した。

心細そうな表情で受け付けを済ませた後は、
学部学科ごとに用意されたテーブルへ。
同委員会のメンバーである上級生たちが先に席に着いており、
新入生が到着するたびに、「どこ出身?」
「下宿はどのへん?」などと声を掛け、緊張をほぐしていた。

参加者がそろうと、お互いに自己紹介。
その後、クイズを楽しんだ。フリータイムでは
上級生から履修登録のノウハウや学生生活のアドバイスを受けたり、
新入生同士で携帯電話のメールアドレスや
LINE(ライン)のアカウントを交換したりした。
兵庫県から参加した女子学生(18)は
「人見知りをする性格なので、
同じ学部の人の連絡先が聞けてホッとしています」。

工学部のテーブルには交流会の前から
既に知り合いになっている新入生たちも。
徳島市の男子学生(18)は3月上旬の合格発表後、
「大阪大学工学部」のFBを通じて、
大阪市の男子学生(18)とLINEでつながり、
交流会で初めて顔を合わせた。
「入学前からグループができてしまっていたら嫌だなと思って、
僕もLINEや交流会でつながろうとがんばりました」と話す。

学部別の交流会は今年で3回目。
全日程の5日間で新入生約3600人の8分の1に当たる約450人が参加。
定員の2倍の申し込みがあり、抽選になるほどの人気だ。
保護者からも「子供を参加させたい」という問い合わせがあり、
委員長で同大基礎工学部3年の斎藤和正さん(20)は
「2年前の自分がそうだったように、
ツイッターやLINEなどを使いこなし、
誰かとつながっていないと不安な学生が増えている。
不安を取り除いて、良いスタートを切ってほしい」と話す。

悪質勧誘に注意
京都大学や早稲田大学などの生協学生委員会でも
新入生の友達づくりをサポートする交流会を主催している。

近畿大学(東大阪市)では昨年度から
FBで新入生がやりとりできるグループの開設を始めた。
昨年は新入生約8千人のうち1100人が登録し、
今年は約300人が登録しているという。
同大が昨年4月に行ったアンケートでは、
「友人ができるかどうか不安」と答えた新入生が
約76%を占めていた。
同大広報部の加藤公代課長は
「新入生の不安を取り除き、
有意義な学生生活をサポートしていくのも大学の役割」。

ただ、大学側が関与しない交流会もツイッター上には
数多く存在する。「◯◯大学新入生交流会」
「交流会のLINEを締め切ります。お早めに」といった内容で、
中には、カルト宗教や悪質商法などの勧誘を行う場合もある。
注意を呼び掛けている大学もあり、
主催者を見極めるなどの注意も必要だ。

友人は入学式前後と1週間「出だし勝負」/
「1人ぼっちで困るのは」ランチ

ビジネスマン向けフリーマガジン『R25』(リクルート)が
大学生200人を対象に友達づくりについてアンケートを実施した。

それによると、友達ができたタイミングは
「入学式から1週間」が30%で最も多く、
「入学式」28%、「入学前」26%と続き、
「出だし勝負」の傾向が強く見られた。
「1人ぼっちで困るのはどんなときか」との問いに対しては、
1位が「ランチを一緒に食べる人がいないとき」で40%、
次いで「欠席した授業のノートを借りる人がいないとき」の37%だった。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20140410551.html

資格ビジネスのカモになる人々

2014年04月12日 12時57分33秒 | 学習支援・研究
資格ビジネスのカモになる人々
~多額料金と時間を取られて、仕事を得られず

ビジネスジャーナル
2014年4月6日 13時00分
(2014年4月7日 10時08分 更新)

「簡単に取得できて、重宝されて、稼げる資格はないか?」
そんなことを考えた経験がある人も少なくないことでしょう。
自身でも50個の資格を取得し、
『資格を死格にしない資格活用法』(合同フォレスト)の著者である高橋ゆり氏に、
昨今の資格事情について話を聞きました。

--「簡単に取得できて稼げる資格」なんてあるのですか?

高橋ゆり氏(以下、高橋) 冷静に考えて、
「簡単に取得できる資格」が「重宝されて」「稼げる」と思いますか? 
資格は、ある一定以上の知識や技術、能力があることの証明です。
それが「簡単に取得できるもの」であるのなら、
誰もが持つ「標準」となり、価値を見いだすことができないものになってしまいます。
また「重宝される」「稼げる」には、相手にとって必要なもの、
貴重なものでなければなりません。
それが簡単であるわけがないのです。
 
このような甘い考えを持っていると、
「資格団体や資格スクールにとって都合のいい資格」を取得することになってしまいます。
資格に群がる“カモ”になってしまうわけです。

医療事務に資格は不要

--例えば、どのような資格が

「資格団体や資格スクールにとって都合のいい資格」なのでしょうか?
高橋 女性週刊誌を見れば、
ほとんどの雑誌に「医療事務」の資格が紹介されています。
「週1回の勤務でOK」「月に5万円は簡単に稼げます」
「仕事は引く手あまたです」「一度資格を取得すれば、
いつでも仕事ができます」と、子育て中の主婦など、
働きにくい環境の人には魅力的な文言が並びます。
たった数カ月勉強して、ほんの少し働けば
月に数万円のお金が手に入るなんて好都合です。

--そうですね。実は、私も気になってはいました

高橋 そんなに魅力的な仕事なら、子育て中の主婦の方の多くが
医療事務の資格を取って、お金を得ることになります。
知り合いに、そのような方はいらっしゃいますか? 
少なくとも私の周りには一人もいません。
逆にこんな好都合な話に惹かれて、
多額の資金を資格取得につぎ込んで、
仕事にもならないで終わっている人がいます。

--取得する資格の実態を知らないといけないわけですね。

高橋 実は、医療事務の仕事に資格は必須ではありません。
それなのに医療事務の資格は、さまざまな団体が認定しています。
つまり、資格がなくてもできる仕事を
「資格を取得すれば仕事がたくさん待っている」と
錯覚させるような案内をしているのです。

費用はかかり、仕事は得られず

--知識は仕事をする上で必要ですが、資格は必須ではないのですね。…

高橋 そのようなまやかしに乗ってしまうと、
入会金や受講料を支払って入会し、
試験対策や重点講座などが随時開かれ、
その都度追加受講料が必要になります。
そのほか、受験費用や、合格後には登録料もかかります。
登録すれば、数社の求人案内は届きますが、
倍率は数十倍、またはとても勤務することができないほど
遠方だったりすることも珍しくありません。

--そうなれば、資格は生かせませんね。

高橋 しばらくすると「資格を取得してからブランクがあるあなたへ」と、
ブラッシュアップを促す講座の案内が届きます。
「業界では人手が足りなくなっています」などの情報も同封され、
「今がチャンス」と勘違いさせられます。
せっかく時間とお金をかけて取得した資格なので、
それを生かすために申し込んでしまうのです。

--資格取得後に月日がたってしまうと、
仕事に使えるかどうか不安になるので、
ブラッシュアップ講座は利用したくなりますね。


高橋 すべての団体を否定するものではありませんが、
私の周囲には、このような状況からしばらく抜け出すことができず、
一度も資格を生かすことができていない人がいます。
周囲から見れば資格スクールの“カモ”となっているのですが、
渦中にいる人はまったく気づきません。

--気がついていないという状況は危ないですね。

高橋 未経験の分野であれば、勉強をしてから仕事を探すのは悪いことではありません。
業界用語を知っていたり、業務の流れを知っていたりすることで
採用に有利になることもあります。

簡単に取得できる資格には裏がある

--資格を取得すれば、さも稼げるように紹介している団体には問題がありますね。
騙されないためには、どうしたらいいのでしょうか?


高橋 このような資格は、資格を認定する「資格団体」と、
教育機関である「資格スクール」が一体となっていることが多いです。
商売の色が濃いのが特徴です。
受講生にも利益があれば良い商売といえますが、
今のところそうではなさそうです。

--資格を取得するには、時間もお金もかかります。
せっかく資格を取得しようとしているのであれば、
事前に調べてからのほうがよさそうですね。


高橋 明確な目標もなく、なんとなく
「資格を取ったほうがいいのではないか」くらいに考えていると、
「資格団体や資格スクールにとって都合のいい資格」
を取得することになってしまう危険性があると思います。

--資格取得の難易度も個人差がありそうですね。…

高橋 どんな資格であろうと、
それなりの勉強や努力を要します。
簡単だったかどうかは人それぞれ違います。
過去に経験や知識がある人が「簡単」と思うだけです。
簡単に取得できて、重宝されて、稼げる資格、
そんな資格はないのです。
(構成=尾藤克之/経営コンサルタント)

●尾藤克之(びとう・かつゆき)
東京都出身。経営コンサルタント。
代議士秘書、大手コンサルティング会社、
IT系上場企業等の役員を経て現職。
人間の内面にフォーカスしたEQメソッド導入に定評。
リスクマネジメント協会「正会員認定資格HCRM」、
ツヴァイ「結婚EQ診断」監修等の実績。
著書に『ドロのかぶり方』(マイナビ新書)、
『キーパーソンを味方につける技術』(ダイヤモンド社)など多数。

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