大学新入生友達づくりを支援
交流会開催、フェイスブックも活用
産経新聞
2014年4月10日(木)21:05
4月は大学の新入生にとって新しい友人と出会ったり、
サークルやクラブ活動の新入生歓迎会に出席したりと人間関係が広がっていく季節だ。
しかし、最近は友達づくりに大きな不安を感じている人も少なくない。
こうした中、上級生らが新入生を対象に入学前に交流会を企画したり、
大学側がインターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」に
新入生交流のグループを立ち上げたりするなど
各大学でさまざまな支援が進んでいる。
(横山由紀子)
写真:メールアドレスなどを交換し合う
◆「ホッとしています」
3月28日、大阪大学豊中キャンパス(大阪府豊中市)。
同大生協学生委員会が主催する、
新入生を対象とした学部別交流会が開かれ、
法学、工学、理学、人間科学の各部の新入生約90人が参加した。
心細そうな表情で受け付けを済ませた後は、
学部学科ごとに用意されたテーブルへ。
同委員会のメンバーである上級生たちが先に席に着いており、
新入生が到着するたびに、「どこ出身?」
「下宿はどのへん?」などと声を掛け、緊張をほぐしていた。
参加者がそろうと、お互いに自己紹介。
その後、クイズを楽しんだ。フリータイムでは
上級生から履修登録のノウハウや学生生活のアドバイスを受けたり、
新入生同士で携帯電話のメールアドレスや
LINE(ライン)のアカウントを交換したりした。
兵庫県から参加した女子学生(18)は
「人見知りをする性格なので、
同じ学部の人の連絡先が聞けてホッとしています」。
工学部のテーブルには交流会の前から
既に知り合いになっている新入生たちも。
徳島市の男子学生(18)は3月上旬の合格発表後、
「大阪大学工学部」のFBを通じて、
大阪市の男子学生(18)とLINEでつながり、
交流会で初めて顔を合わせた。
「入学前からグループができてしまっていたら嫌だなと思って、
僕もLINEや交流会でつながろうとがんばりました」と話す。
学部別の交流会は今年で3回目。
全日程の5日間で新入生約3600人の8分の1に当たる約450人が参加。
定員の2倍の申し込みがあり、抽選になるほどの人気だ。
保護者からも「子供を参加させたい」という問い合わせがあり、
委員長で同大基礎工学部3年の斎藤和正さん(20)は
「2年前の自分がそうだったように、
ツイッターやLINEなどを使いこなし、
誰かとつながっていないと不安な学生が増えている。
不安を取り除いて、良いスタートを切ってほしい」と話す。
◆悪質勧誘に注意
京都大学や早稲田大学などの生協学生委員会でも
新入生の友達づくりをサポートする交流会を主催している。
近畿大学(東大阪市)では昨年度から
FBで新入生がやりとりできるグループの開設を始めた。
昨年は新入生約8千人のうち1100人が登録し、
今年は約300人が登録しているという。
同大が昨年4月に行ったアンケートでは、
「友人ができるかどうか不安」と答えた新入生が
約76%を占めていた。
同大広報部の加藤公代課長は
「新入生の不安を取り除き、
有意義な学生生活をサポートしていくのも大学の役割」。
ただ、大学側が関与しない交流会もツイッター上には
数多く存在する。「◯◯大学新入生交流会」
「交流会のLINEを締め切ります。お早めに」といった内容で、
中には、カルト宗教や悪質商法などの勧誘を行う場合もある。
注意を呼び掛けている大学もあり、
主催者を見極めるなどの注意も必要だ。
■友人は入学式前後と1週間「出だし勝負」/
「1人ぼっちで困るのは」ランチ
ビジネスマン向けフリーマガジン『R25』(リクルート)が
大学生200人を対象に友達づくりについてアンケートを実施した。
それによると、友達ができたタイミングは
「入学式から1週間」が30%で最も多く、
「入学式」28%、「入学前」26%と続き、
「出だし勝負」の傾向が強く見られた。
「1人ぼっちで困るのはどんなときか」との問いに対しては、
1位が「ランチを一緒に食べる人がいないとき」で40%、
次いで「欠席した授業のノートを借りる人がいないとき」の37%だった。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20140410551.html
交流会開催、フェイスブックも活用
産経新聞
2014年4月10日(木)21:05
4月は大学の新入生にとって新しい友人と出会ったり、
サークルやクラブ活動の新入生歓迎会に出席したりと人間関係が広がっていく季節だ。
しかし、最近は友達づくりに大きな不安を感じている人も少なくない。
こうした中、上級生らが新入生を対象に入学前に交流会を企画したり、
大学側がインターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」に
新入生交流のグループを立ち上げたりするなど
各大学でさまざまな支援が進んでいる。
(横山由紀子)
写真:メールアドレスなどを交換し合う
◆「ホッとしています」
3月28日、大阪大学豊中キャンパス(大阪府豊中市)。
同大生協学生委員会が主催する、
新入生を対象とした学部別交流会が開かれ、
法学、工学、理学、人間科学の各部の新入生約90人が参加した。
心細そうな表情で受け付けを済ませた後は、
学部学科ごとに用意されたテーブルへ。
同委員会のメンバーである上級生たちが先に席に着いており、
新入生が到着するたびに、「どこ出身?」
「下宿はどのへん?」などと声を掛け、緊張をほぐしていた。
参加者がそろうと、お互いに自己紹介。
その後、クイズを楽しんだ。フリータイムでは
上級生から履修登録のノウハウや学生生活のアドバイスを受けたり、
新入生同士で携帯電話のメールアドレスや
LINE(ライン)のアカウントを交換したりした。
兵庫県から参加した女子学生(18)は
「人見知りをする性格なので、
同じ学部の人の連絡先が聞けてホッとしています」。
工学部のテーブルには交流会の前から
既に知り合いになっている新入生たちも。
徳島市の男子学生(18)は3月上旬の合格発表後、
「大阪大学工学部」のFBを通じて、
大阪市の男子学生(18)とLINEでつながり、
交流会で初めて顔を合わせた。
「入学前からグループができてしまっていたら嫌だなと思って、
僕もLINEや交流会でつながろうとがんばりました」と話す。
学部別の交流会は今年で3回目。
全日程の5日間で新入生約3600人の8分の1に当たる約450人が参加。
定員の2倍の申し込みがあり、抽選になるほどの人気だ。
保護者からも「子供を参加させたい」という問い合わせがあり、
委員長で同大基礎工学部3年の斎藤和正さん(20)は
「2年前の自分がそうだったように、
ツイッターやLINEなどを使いこなし、
誰かとつながっていないと不安な学生が増えている。
不安を取り除いて、良いスタートを切ってほしい」と話す。
◆悪質勧誘に注意
京都大学や早稲田大学などの生協学生委員会でも
新入生の友達づくりをサポートする交流会を主催している。
近畿大学(東大阪市)では昨年度から
FBで新入生がやりとりできるグループの開設を始めた。
昨年は新入生約8千人のうち1100人が登録し、
今年は約300人が登録しているという。
同大が昨年4月に行ったアンケートでは、
「友人ができるかどうか不安」と答えた新入生が
約76%を占めていた。
同大広報部の加藤公代課長は
「新入生の不安を取り除き、
有意義な学生生活をサポートしていくのも大学の役割」。
ただ、大学側が関与しない交流会もツイッター上には
数多く存在する。「◯◯大学新入生交流会」
「交流会のLINEを締め切ります。お早めに」といった内容で、
中には、カルト宗教や悪質商法などの勧誘を行う場合もある。
注意を呼び掛けている大学もあり、
主催者を見極めるなどの注意も必要だ。
■友人は入学式前後と1週間「出だし勝負」/
「1人ぼっちで困るのは」ランチ
ビジネスマン向けフリーマガジン『R25』(リクルート)が
大学生200人を対象に友達づくりについてアンケートを実施した。
それによると、友達ができたタイミングは
「入学式から1週間」が30%で最も多く、
「入学式」28%、「入学前」26%と続き、
「出だし勝負」の傾向が強く見られた。
「1人ぼっちで困るのはどんなときか」との問いに対しては、
1位が「ランチを一緒に食べる人がいないとき」で40%、
次いで「欠席した授業のノートを借りる人がいないとき」の37%だった。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20140410551.html