時の栞

何を見て、何を思い、どう表現したのか。
私の欠片であるコトバで綴った、私自身の栞です。

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 * 辻村 深月

2010-01-05 12:51:52 | 読了備忘録
内容紹介
"30歳"という岐路の年齢に立つ、かつて幼馴染だった二人の女性。
都会でフリーライターとして活躍しながら幸せな結婚生活をも手に入れたみずほと、
地元企業で契約社員として勤め、両親と暮らす未婚のOLチエミ。
少しずつ隔たってきた互いの人生が、重なることはもうないと思っていた。
あの"殺人事件"が起こるまでは……。
何かに突き動かされるように、警察の手を逃れ今なお失踪を続けるチエミと、
彼女の居所をつきとめようと奔走するみずほ。
行方を追う中、不可解な事件とその真相が明らかに……!!

     ~*~*~

短編集の「ふちなしのかがみ」を読み、長編にチャレンジしてみました。
読みやすい文章ですが、内容が女性のイヤな部分を露骨に書いているので、何だか気が滅入りました。
つーか、地方に住む女子に対し、都会で暮らす幼馴染の上から目線的な指摘が満載なのですが、それが悪いことのような書き方なので、逆にバカにされているような感じ。
“仲の良い家族”とされる表現も首をひねる。これって“仲が良い家族”ってことなのか?と。
タイトルの意味するところも、そういうことかなーと思っていたのが途中で確実にわかってしまって残念です。

恋愛や結婚の悩みと、友人関係の話が話題のほとんどを占め、自分の“レベル”を気にして、その為に自分のことも友人のことも全部知ってないと気がすまないし、ちゃんと話さないと友人と認められず絶交。
私はそんな友人関係なら必要ないし、なんか違うと思う。

だいたい自分でも大した事ない話題だと自覚しながら、友人が話を合わせてくれると嬉しいと思う劣等感のカタマリのような人なんて、いますかね?
友人と比べて自分を上だとか下だとか、それを確認してどうすんの?って感じです。

なのであまりオススメしない作品かな。


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