時の栞

何を見て、何を思い、どう表現したのか。
私の欠片であるコトバで綴った、私自身の栞です。

鴨川ホルモー * 万城目 学

2009-05-19 14:03:32 | 読了備忘録
京都大学の新入生が、葵祭の帰り道で渡されたビラに書いてあった文句に誘われて出向く。誘われてやってきたうちの一人、安倍は、そこで出会った女性の鼻に心を奪われて…。

祇園祭の宵山を皮切りに京都のいたるところで行われる“ホルモー”。
伝統と戦いと、恋バナ、なぜかチョンマゲ。

TVドラマ化された“鹿男あをによし”はドラマも原作も面白かったので、これも読んでみたのですが、呆れるほど楽しく、とてつもなく阿呆な展開に、一気に読了です。

読む人によりアタマに思い描く場面に違いがあっても、馬鹿馬鹿しさは共通。
オニや式神なんてものが跋扈するさまを想像するだけでも楽しくなる。
映画はこの世界をどう表現しているのだろう。

第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。


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