キアヌ・リーブス主演の映画「コンスタンティン」の感想です。(日本公開:2005年4月)
■DVD発売日: 2005/9/2■
正直言って悪い意味ではないのですが、キアヌ・リーブスが出ているからハリウッド大作系に見えますが、彼が抜けたらアメコミ系B級映画ですね。B級映画が全て駄作という訳でもないので、この映画も面白くなかったとは言いません。映像はさすがにB級じゃなく迫力が有ると同時に繊細な描写でした。
でも、天使と悪魔の戦いという設定はキリスト教以外の人には馴染みのないテーマなので、感情移入と言うか共感はできなかったですね。話の奥行きが感じられないしキアヌが悪魔退治に使う武器で、よりアニメっぽい仕上がりになっていてそれでB級感が漂っていたんだと思います。
この映画のキアヌ・リーブスの役は、悪魔祓いを生業とする探偵ジョン・コンスタンティンと言う極めて利己的な事情で行動する主人公です。これまで描かれてきたヒーローにありがちな、世界の人々の為に何が何でも正義の味方!と言うほど正義感で行動する前向きな人では無いです。
彼は、あくまでも個人の都合が優先、自分本位、無愛想で傲慢、不摂生がたたって余命幾ばくも無い救いがたい人間です。そう言う人間が死ぬ時に地獄へ落ちるのは嫌だと、これまた自分の為に必死で天国への切符を追い求める。最後に悪魔との戦いで彼が得た物は!・・・
キアヌ・リーブスが決め台詞と共にタバコを一服吸うしぐさがカッコ良かったです。このタバコが有る意味キーワードにもなっていたのかな!?。それから、エンドロールの最後まで残っていたのでおまけが観れました。
米批評サイトの Rotten Tomatoes (ロッテントマト) でこの映画の評価を見てみました。批評家の評価は46%で、観客の評価は72%でした。まあ、批評家の評価はこの手の映画に高評価は付かないのが常ですね。観客の評価は良いようです。
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