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スピッツ 「 魔法のコトバ 」動画と歌詞 今聴きたい癒しの曲です

2020年09月28日 | スピッツ SPITZ


スピッツ 「魔法のコトバ」
作詞・作曲 草野正宗

あふれそうな気持ち 無理やりかくして
今日もまた 遠くばかり見ていた
君と語り合った 下らないアレコレ
抱きしめてどうにか生きてるけど

魔法のコトバ 二人だけにはわかる
夢見るとか そんな暇もないこの頃
思い出して おかしくてうれしくて
また会えるよ 約束しなくても

倒れるように寝て 泣きながら目覚めて
人混みの 中でボソボソ歌う
君は何してる?笑顔が見たいぞ
振りかぶって わがまま空に投げた

魔法のコトバ 口にすれば短く
だけど効果は 凄いものがあるってことで
誰も知らない バレても色あせない
その後のストーリー 分け合える日まで

花は美しく トゲも美しく
根っこも美しいはずさ

魔法のコトバ 二人だけにはわかる
夢見るとか そんな暇もないこの頃
思い出して おかしくてうれしくて
また会えるよ 約束しなくても
会えるよ 会えるよ

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スピッツの「 魔法のコトバ 」と言う曲は、2006年7月12にリリースされた31作目のシングル曲です。初期の頃からのスピッツファンの間では知られている事ですが、ボーカルの草野さんの作詞のテーマに色濃く反映されているのが「生」と「性」と「死」です。でも、それは直接的な表現ではなく比喩や暗喩を使っているので、表面上は単なる恋愛模様を歌っているように受け取れる歌詞になっています。曲によっては比喩が飛び交い過ぎて解釈が難しい表現になっていたりします(笑)。しかし草野さんの透明感のある綺麗で伸びやかな声と、ポップな旋律が、本質的な曲の世界が怖いものや妖しいものだと言うのを覆い隠している気がします。スピッツの初期の頃の作品は特に想像力のいる歌詞がくっ付いている曲が多いです。

スピッツのインディーズ時代はパンクバンドを目指していたそうですが、やはり、草野さんの柔らかいきれいな高音が邪魔をしてパンクになりきれなかったようです。それでデビューするにあたり、それまでのバンドの方向性を変えて、言わば再出発のデビューだったそうなのでパンク感は消えていましたわ。後々、YouTube でインディーズ時代のぶっ飛び曲を何曲か聴いたのですが、本当にパンクっぽいインパクトが強い歌詞で、若さゆえの目立ちたい感があって微笑ましい気がします。後の2016年に発売された「醒めない」と言う曲で、草野さんはパンクバンドを目指していた若い頃の自分を客観視した曲を作っています。その曲の歌詞の中に「〜カリスマの服真似た忘れてしまいたい青い日々〜」と歌っています。インディーズ時代の草野さんはパンクになりきれない挫折感を味わったみたいです。

スピッツがバンドの路線変更をした後の曲は、キラキラが止まらない名曲の数々を生み出した訳ですから、本当に路線変更をしてデビューしてくれて良かったです。それでも、草野さんの作り出したものですから、インディーズ時代の曲たちの中にも名曲は多いです。草野さんの歌詞はいろんな解釈ができて、裏読みすると実は暗の部分が見えてドキッとする曲もたくさん有ります。草野さんはメンバーにさえ曲の詳しい解釈はしないらしい。以前見た古いスピッツのインタビュー映像の中で、ギターの三輪さんが「マサムネに歌詞の意味を聞いても教えてくれないから、最近は聞かなくなった。」と言っていました。それからドラムの﨑山さんは「(比喩を使って歌詞の中にHな表現などを入れているのを)最近は隠すのうまくなったよね!」と言っていたので、やっぱりメンバーも裏読みでいろいろ感じていたのね!?と、比喩に隠されたダークな世界は存在すると納得のコメントでした(笑)。

この「 魔法のコトバ 」の歌詞は、私的には「死」をイメージしてしまいます。でもポップな曲調が前向きな想いを感じさせていて好きな曲です。もちろん、単に恋人同士が別れて遠く離れ離れになった状態なだけの解釈もできます。この曲の解釈を簡単に書くと、「好きで好きでたまらなかった人が亡くなって、どうしようもない辛い想いを抱えながら毎日を淡々とやり過ごしている。でも、いつか自分が死んでそっちの世界へ行けたらまた会えるから、その思いを空(天国)に向けて叫んでいる。その時は必ず会えるから。きっと会えるよ。」大好きな人を亡くした人が下を向きながらも少しずつ前向きに生きていこうとしている感じかなぁと。この曲に限らずスピッツの曲は、比喩に隠されたダークな部分を探りながら聴くのも面白いです。
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