映画『マイブリッジの糸』予告編
山村浩二監督の最新作。
映画『マイブリッジの糸』
いよいよ公開されます。
山村浩二さんは東京藝大の時の先生であり、尊敬するすばらしい作家さんです。
皆さんもご覧になられたことがあると思いますが
2002年『頭山』がアヌシー、ザグレブをはじめ世界の主要なアニメーション映画祭で6つのグランプリを受賞。これまで国際的な受賞は60を越える世界的に活躍するアニメーション作家さんです。
2010年文化庁・文化交流使としてカナダで活動。2011年カナダ国立映画制作庁との共同制作で『マイブリッジの糸』が完成。
いよいよ今月17日より最新作『マイブリッジの糸』が公開されます。
『映画の発明に大きなインスピレーションを与えた写真家エドワード・マイブリッジと、母と娘のもう1つの物語が時空を超えて織りなす映像詩。』
時間を止めることはできるだろうか?時間を反転することは?山村浩二の『マイブリッジの糸』は、1878年に馬のギャロップの連続動作を撮影することに成功した写真家エドワード・マイブリッジと、母と娘の情景、ふたつの世界の対比によって「時間」を思念するアニメーションだ。作品は、カリフォルニアと東京、19世紀と21世紀を往き交いながら、マイブリッジの波乱に満ちた人生に焦点を当て、一方では母親のシュールな白日夢を紡いでいる――それは、人生の過ぎ去る一瞬をとらえたい、幸福の瞬間を凍結したいという、人間の飽くなき欲望を探る、私的な対位法である。日本アニメーション界の奇才、山村浩二の洗練された芸術性と、カナダアニメーション界を代表するサウンドデザインの巨匠、ノルマン・ロジェにより音の世界に彩られ、『マイブリッジの糸』は、J.S.バッハ作の透明な音色の上に浮遊する「瞬間」と「永遠」を体感させてくれる。
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時間とは?
今この時も刻一刻と過ぎ去ってゆく。素晴らしい時もすぐに過ぎ去り、戻ろうとしても戻れない、追いつきたくても追いつけない。永遠は存在せず、だからこそ一瞬一瞬がすばらしい。この瞬間、糸を切っていくその瞬間を映像におさめようとしたマイブリッジ、そして母子の一瞬で過ぎ去っていく繋がりの糸。この瞬間を永遠にしたいという想い。
様々な感情が押し寄せてくる映像でした。
サウンドデザインは、先日私がカナダに会いにいきました、巨匠、ノルマン・ロジェさんの音の世界です。
Aプログラム、Bプログラムとあり、山村先生のメイキングや、NFBの作品などと合わせて観れるすばらしい機会です。
ぜひ。みにいかれてみてください。
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映画『マイブリッジの糸』公式HP
場所:
東京都写真美術館ホール (恵比寿ガーデンプレイス内)
JR恵比寿駅東口より徒歩7分、地下鉄日比谷線恵比寿駅より徒歩10分
tel:03-3280-0099 / http://www.syabi.com
日時:9/17(土) ~ 10/7(金) 月曜休館(9/19は上映)
10:20の回より19:05分の回まで1日約6回上映(日によって違いますのでHPでご確認ください)
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Aプログラムは、今回、何回みても500円という企画で上映されるようです。
山村先生の作品は、1度では飲み込めない部分もあって、何度もみたい作品なのでうれしい!
すばらしい作品です。ぜひ大きなスクリーンでご覧下さい。