楽しい楽しいマッサンとの二人飲み会は、3時間位続き、お互いグダグダになって、終わった。
『今、町はどうなっているのか、見に行かないか?。』
彼の提案に私は、面白そうだと了承した。
電車に乗り近くの新宿に降りた。
駅を降り、後に夜の町と言われた歌舞伎町に行った。
雨が少し強くなっていたとはいえ、町に人はいなかった。いや、正確に言うと店の呼び込みの人が数人いるだけだった。
マッサンは、次に渋谷に行こうと提案し。私は了承した。
そして電車に乗り、渋谷センター街に着くと、やはり雨が降っているとはいえ、人がいなかった。正確に言うと、交番前の警察官しか、いなかった。
町は平和だった。
『緊急事態宣言は当面解除されない。』
私は確信した。いよいよ倒産の2文字が頭をよぎった。
マッサンは人のいない町に興味を示し、スマホで盛んに写真をとり、ご機嫌だった。
渋谷近辺を少し歩き、程なくマッサンと別れた。私は、マッサンが大好きだ。
一人になり帰りの電車に乗ると、車中も、ほとんど人がいなかった。
最寄りの駅に着くと少し雨が小ぶりになり、やみそうだった。が、まだ当分雨はやまなかった。