母は長男を友人達との寄り合い等に連れて行く事が多かった。母の友人達も自分の孫のように接してくださったらしい。長男は幼少期から大人に囲まれて育った。そのため他の子供に比べ、よく言えば落ち着きあり、大人びた。悪く言えば、ませている子供だった。
父も土日は長男を連れて、近くの飛行場や父の寄り合いに出かけた。
奥さんの両親も暇を見つけては初孫に会いに来てくれた。
奥さんの両親は私の両親と違い教育に熱心であった。そのためか子供向けの文学全集や子供向けの英会話の本をプレゼントしてくれた。
又、文武両道とばかりに、月に1.2回町内の剣道教室に連れて行った。
今にして思えば寄ってたかって大勢の大人が一人の子供に構いまくっていた。
そのため長女ほどではないが長男も、おじいちゃん子、おばあちゃん子になっていった。
私は長男が、おじいちゃん子、おばあちゃん子になるのは良いことだと思っていた。私が、おじいちゃん子、おばあちゃん子だったからである。