一週間ぶりに見るマッサンは少し太って見えた。
『マッサン久しぶり』
私は、マッサンに声をかけると、彼は笑顔でソーシャルディスタンスの言葉を知らないのかと思うくらいに近くに歩み寄り握手をした。
聞けば、暇で元気が有り余っているという。確かにとても元気そうだった。
とりあえず飲もうと店を探したが、緊急事態宣言の真っ只中である、なかなか店もやっていなかったが、少し歩くと一軒の焼肉屋を見っけた。早速私とマッサンは焼肉屋に入ると、ビールとタン塩、ハラミを注文した。
『毎日飲み過ぎて困る』
『俺もだよ、少し太ったよ。』
『緊急事態宣言なのに、飲んでいいのかね?』
『他の人は誘えなかったから、お前に連絡したんだ、お前なら来ると思ってね。』
『俺も飲みに誘いたいけど、なかなか誘いにくくて、マッサンなら気楽に付き合えるから楽だ』
たわいもない話をしているうちにビールとタン塩がきた。私とマッサンは、とりあえず乾杯をした。