絹の話⑦ SETA
あけまして おめでとうございます。
本年も月刊アレコレをよろしくお願いいたします。
1997年に発表されたアレッサンドロ・バリッコ原作のイタリアのベストセラー「絹ーSERA」。前書きで作者は、ここで描かれているのは西洋人の空想する日本であって、現実の日本ではなく、そういう意味で、この本が日本の読者に読まれるなんて思ってもいなかったと、書いている。「1861年、世界で最も美しい絹糸を求めて日本に旅立つー愛と幻想の物語」と本の帯にある。絹というタイトルに魅かれて買ったのですが、当時まさか映画になるとは思わなかったものです。大好きなキーラ・ナイトレイが出演するので見逃せない映画ですが、19世紀中ごろのヨーロッパにおける日本の絹の存在、その価値がよく分ります。映画「絹」は1月19日公開です。ちなみに原作者のアレッサンドロ・バリッコは、「絹」より「海の上のピアニスト」の方が作品としては有名かもしれない。みそひともじの酒井あつ子さんが大好きな役所広司さんも出演しているので、是非見に行かなければ。