昨日今日の強風でせっかく咲いている桜が散ってしまった。毎年この時期は雨が多く八潮つつじが咲き、桜が咲き、もう少し待って!と叫びたいほど守りたい花の命だが、自然の力は情け容赦もない。
今頃になるといつも長男が新入社員で某電気店に勤め始めのころを思い出だす。
入社したては配達業務なので、慣れない運転と、わからない道をお客様のお宅を探しながら配達するが、時には、テレビなど備え付けている間に荷台の商品を盗まれたり、新築の壁を傷つけてしまったり・・・泣きたいことがたくさんあったようだ。
無口で親思いの長男は、ほとんど愚痴、泣き言を行ったこともないが、あるとき
ぼそっと言った。「僕は桜の花が大好きだ。咲いているのもいいけど、はらはらと散る花びらがとても好きだよ。パーっと咲いて ハラハラ散って潔くって大好きだ」と。
豊里台の住宅地には桜並木がありそこを通るとき何とも言えない嬉しいような切ないような不思議な気持ちになるのだが、長男は散りゆく花びらを見て
胸が熱くなると言っていた。誰にも言えないたくさんの思いが桜の花びらに重なるのだろう。
入社して4年たっても配達が続き、私は「いつまで配達なのかな?そろそろお店に入れないの?」と何気に聞くと、「お母さん、僕は口も下手だし商品知識もまだないし、それにね配達は一番大切な仕事なんだよ。いくら店で説明して買っていただいても 配達がきちんとできなくては、次に買ってはもらえないからね。
僕にとってはまだまだ勉強の時間だよ。」と答えた。
なんと浅はかな親だろうか。自分の分をわきまえ、きっと本人が一番気にしているだろう仕事の中身を・・・。わざわざ言葉に出させてしまった。と深く反省したものだった。
その長男も今 店の中心になって若い社員を育てている。階段は一歩ずつしか登れな
いし、速度もひとりひとり違うのだということを 長男の無言の行動でおもいしった。
桜が咲く頃になると長男から「謙虚」ということを教えてもらったことを思い出す。
今頃になるといつも長男が新入社員で某電気店に勤め始めのころを思い出だす。
入社したては配達業務なので、慣れない運転と、わからない道をお客様のお宅を探しながら配達するが、時には、テレビなど備え付けている間に荷台の商品を盗まれたり、新築の壁を傷つけてしまったり・・・泣きたいことがたくさんあったようだ。
無口で親思いの長男は、ほとんど愚痴、泣き言を行ったこともないが、あるとき
ぼそっと言った。「僕は桜の花が大好きだ。咲いているのもいいけど、はらはらと散る花びらがとても好きだよ。パーっと咲いて ハラハラ散って潔くって大好きだ」と。
豊里台の住宅地には桜並木がありそこを通るとき何とも言えない嬉しいような切ないような不思議な気持ちになるのだが、長男は散りゆく花びらを見て
胸が熱くなると言っていた。誰にも言えないたくさんの思いが桜の花びらに重なるのだろう。
入社して4年たっても配達が続き、私は「いつまで配達なのかな?そろそろお店に入れないの?」と何気に聞くと、「お母さん、僕は口も下手だし商品知識もまだないし、それにね配達は一番大切な仕事なんだよ。いくら店で説明して買っていただいても 配達がきちんとできなくては、次に買ってはもらえないからね。
僕にとってはまだまだ勉強の時間だよ。」と答えた。
なんと浅はかな親だろうか。自分の分をわきまえ、きっと本人が一番気にしているだろう仕事の中身を・・・。わざわざ言葉に出させてしまった。と深く反省したものだった。
その長男も今 店の中心になって若い社員を育てている。階段は一歩ずつしか登れな
いし、速度もひとりひとり違うのだということを 長男の無言の行動でおもいしった。
桜が咲く頃になると長男から「謙虚」ということを教えてもらったことを思い出す。