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悪夢と佐藤賢一『新徴組』

2022-05-28 | 2022夏まで ~本~
おはようございます。

先日、久しぶりに夢でうなされました。
その原因となったのが、佐藤賢一『新徴組』(新潮社)

本日は、悪夢まで見ちゃったほどの小説・話に
どうぞ、おつきあいくださいませ。


(佐藤賢一『遺訓』新潮文庫は、『新徴組』の続編とも言うべき作品。
購入予定で注文しました♫)


数日前、眠っていたら、いわゆる金縛り状態になりました。

夢の中、わたしは子どもで、かつての自分の部屋に寝ています・・・

枕元に、お侍さんが立っている・・・
でも鎧を着けていないから大丈夫、落ち武者じゃないよね・・・
(↑妙な余裕w)

お母さんを呼ばなきゃ・・・声が出ない、動けない・・・
いやだ、大柄な人影が近付いてきた、こわい、この人は誰?

・・・その大柄な人影、つまり夫に、揺り動かされて、
目が覚めました。
相当、うなされていたようですw



これは佐藤賢一『新徴組(シンチョウグミ)』(新潮社)を読んでいたからだと、
翌朝、ぼんやりした頭ながらも、気づきました。


『新徴組』は、新潮社のサイトによると・・・

「沖田総司の義兄・沖田林太郎、軍事の天才・酒井玄蕃(ゲンバ)。
戊辰戦争に不敗伝説を残した、もうひとつの新選組。
池上冬樹氏賞賛。」とのこと。

新選組と新徴組 を、ざっくりいうと・・・

幕末、幕府の募集に応じて京都にのぼった浪士のうち、
京都に残ったのが新組、江戸に戻ったのが新組です。 
組は会津藩、新組は庄内藩の元に置かれました。

新選組と同じく、新徴組の面々も、
幕末の戊辰戦争へと巻き込まれていきます・・・


とにかく、人間描写が豊か・・・いきいきと描かれ、
知らず知らず感情移入してしまうのです。
それだけに人を斬る場面も生々しくて・・・

それが悪夢につながったのだと思います。



(清川口での戦いがあった土地)


なんのゆかりもございませんが・・・
若かりし頃から、アタクシ、戊辰戦争は、断然、旧幕軍!

今月の大型連休で出かけた山形でも、
戊辰戦争の跡をたどっています。

その折り、佐藤賢一氏が鶴岡のご出身と知ったのです。
鶴岡は、江戸時代、鶴岡藩(庄内藩)の城下町!
失礼ながら、故・藤沢周平氏にばかり目が行き、気づきませんでした。


そうなると・・・
にわかに、佐藤賢一小説を読む、モチベーションが上がりますw

直木賞受賞の「王妃の離婚」も、
宝塚出舞台化された「傭兵ピエール」も
全然、ダメだったのに・・・

フランスの歴史を「ベルばら」以後、読むのもなんだかなぁ・・・
という気持ちが、どうしても拭えなくて・・・w
でも、庄内藩の「新徴組」だと思うとね!


(『新徴組』のエピローグに登場する松ヶ岡。
まだそこまで読めていないけれど・・・)


本当を言うと、数年前に『新徴組』も、途中で投げていたのです。
今回は、鶴岡に生まれ育ち、今もお住まいという、庄内人
書いていらっしゃると思うと、それだけで胸が熱くなりますw

しかも、「新徴組」は、山形の旅でも、
印象深かった地に関係しているのです。
それだけに、読みたい想いは強まっています。


ああ、でも、ここのところ、バタバタで、読む時間がなくて・・・
図書館の返却期限が迫ってきました。

この本は、今、品切れで買うこともできず・・・
頑張って読むしかありません。
(追記・今後も手元に置きたいので古本サイトで購入しました)

なお、これを読んだら、庄内の旅での感動を、記事にまとめるつもりです。
その折りは、どうぞ、また、お訪ね下さいませ。


本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。

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